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うなじのセクシュアリティ [お仕事(講義・講演)]

5月15日(月)

「うなじ」という身体部位を示す言葉が、英語に直訳するのが難しいことを、講義で話したら、中国からの留学生が「中国語にもありません」とコメントしてくれた。

英語にも「うなじ」部分をさす「Nape」という言葉はあるが、以前、アメリカ人に聞いたところでは、「ほとんど使わない。そこは back of the neckだ」と言われた。やはり注目度はほぼ皆無らしい。

「うなじ」を漢字で書けば「項」なのだが、少なくとも現代中国語では、使われていないらしい(さらに要調査)。

この話、日本の前近代、とりわけ江戸時代における女性の性的アピールポイント(=男性の性的欲情ポイント)はどこか?という話なのだが、性的嗜好の文化性(文化が違うと、性的嗜好は異なってくる)という話に行き着く。

「うなじ」のセクシュアリティが日本ではまだ生きていることは、女子生徒のポニータールを「男子生徒がうなじに興奮するから」という理由で禁じた中学校の「ブラック校則」問題からわかる。
https://373news.com/_news/storyid/152567/

ポニーテールのうなじに興奮しているのは、男子生徒ではなく、年配の男性教師だと思うが。
化粧美人.jpg
喜多川歌麿「湯上がり化粧美人」






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