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國學院大學博物館「走湯山と伊豆修験―知られざる山伏たちの足跡-」展 [お勉強(博物館・美術館)]

1月19日(木)

お墓詣りの後、すぐ近くの「國學院大學博物館」へ。
企画展「走湯山と伊豆修験―知られざる山伏たちの足跡-」を見学。
走湯山と伊豆修験.jpg
伊豆山神社は10数年前にお詣りしてるし「走湯」も見てきた。
ただ、伊豆修験については、あまりイメージがなかった。

展示で驚いたのは、伊豆半島を海岸沿い(時計回り)に一周する修験路。
わたしはてっきり、半島中央の山岳部を峰駆するのだと思っていた。

確かに伊豆半島は、海岸に山が迫っているところが多く、難路であるには違いないが。

伊豆国は、小さな半島国であるにもかかわらず、延喜式内の神社がとても多い。
また、近年、平安仏が多数残っていることがわかり、仏教も盛んだった。
ということは、神道と仏教の習合である修験道が盛んになる素地があったということ。

ところで、私が伊豆山権現に関心を持ったきっかけは、「七十一番職人歌合絵巻」(1500年頃)の「地しゃ」(女装のシャーマン)の月の歌に「東路の三のおやま」とあり、「画中詞」に「二所三島も御覧ぜよ」とあること。

「三のおやま」「二所三島」は、通説では、伊豆山権現・箱根山権現、三島大社とされる。

つまり、中世の女装のシャーマンである「じしゃ(持者・地者)」が、伊豆山権現にいたのではないか、女装の男巫は東国の特色なのではないかという推測(『女装と日本人』49ー51頁)。

そんなことを思いながら、若いころ、いくつかの山岳修験遺跡を探訪したことを思い出す。
あの頃は、元気だったなぁ。
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