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Trans-womanの女子競技への参加議論の「新展開」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月14日(月)

Trans-womanの女子競技への参加問題は、Tw選手の競技参加という人権と女子スポーツの公平性の担保という難しい問題の対立で、私は「どちらかを選択せよ」と言われれば、女子競技の公平性の確保を優先すべきという立場。

ところが、昨日のGID学会のシンポジウムでは、「そもそもスポーツは必ずして公平なものではない」という主張がされていた。

たしかに、(体重制は導入されていても)身長や手の長さなど競技能力に影響する「不公平」(それは個人差として容認される)は存在する。

そもそもスポーツは必ずして公平なものではなく、不公平な要素が多々あり、Tw選手が女子競技にさんかしたところで、不公平な要素が1つ増えるだけで、個人差として容認されるべきであり、それをもってTw選手の人権を制約すべきではない、ということのようだ。

皮肉な意味で「なるほど」と思った。

「スポーツはそもそも公平ではない」と規定すれば、私のような女子競技における公平性の確保という論点は成り立たなくなる。

議論のテーブルをひっくり返す(ちゃぶ台返し)というより、テーブルごとなくしてしまうに等しい論理だ。

しかし、そうした論理で、ほんとうに女子選手たちは納得するのだろうか?

あるいは、私のように、スポーツは(万全ではないにしろ)フェアーな競い合いができるように、(可能な限り)公平なルールのもとで行われるべきだ、だからこそ、やっていて、観ていて楽しいのだ、と教えられ、そう思っているスポーツ・ファンを納得させられるのだろうか?



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