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2020年の自殺者、11年ぶりの増加。 とりわけ女性と若年層 [世相]

3月16日(火)

2020年の自殺者、11年ぶりの増加。
とりわけ女性と若年層の増加が著しい。
「コロナ禍」による過剰な社会規制の影響が、社会的に弱い立場の女性と若年層に顕著に現れていると思われる。

男女別では、男性は1万3943人(前年比135人減)だったのに対し、女性は6976人(同885人増)と大幅に増加。

年齢別では、20代が2287人で17%(329人)増。
19歳以下の未成年は707人で14%(同86人)増。
その内、小中高生の自殺者は440人で68人増で1980年以降で最多。

若い人たちを自殺に追い込む社会に未来はない。

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警察庁と厚生労働省は22日、2020年の自殺者数は前年比750人増(3.7%増)の2万919人(速報値)だったと発表した。これまで10年連続で減少していたが、リーマン・ショック直後の09年以来11年ぶりに増加に転じた。女性や若年層の増加が目立ち、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や生活環境の変化が影響した恐れがある。

全体のうち男性は1万3943人(前年比135人減)と11年連続減となったのに対し、女性は6976人(同885人増)と2年ぶりに増加した。自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は前年から0.8人増の16.6人だった。

厚労省が1~11月の統計をもとに分析したところ、年代別では40代が3225人(同71人増)と最も多く、中高年層の割合が高かった。増減率では20代(2287人)が17%増(同329人増)と最も高かった。19歳以下の未成年は14%増(同86人増)の707人だった。

小中高生の自殺者は68人増の440人で、同様の統計のある1980年以降で最多だった。内訳は小学生13人、中学生120人、高校生307人。通年ベースで最も多かった86年(401人)を上回り、高校生についても過去最多だった。

月別では、4~5月の緊急事態宣言中を含む上半期(1~6月)は毎月、前年同月を下回ったが、下半期(7~12月)は全ての月で前年を上回った。年間で最も多かった10月は660人増の2199人だった。

厚労省自殺対策推進室の担当者は「コロナ禍による生活環境の変化に加え、著名人の自殺報道による影響など、幅広い要因が考えられる」としたうえで「(月ベースで増加に転じた)下半期の傾向を見ると、経済問題が要因とみられる自殺が目立っており、相談窓口を拡充して必要な支援につなげられるよう取り組みたい」と話している。

自殺統計の確定値は3月に発表される見通し。例年、速報値より増加する傾向にある。

『日本経済新聞』2021年1月22日 10:06 (2021年1月22日 14:13更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG05BX30V00C21A1000000/


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