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テレビ山口の愚行 [現代の性(性犯罪・セクハラ)]

11月16日(土)

「読売テレビ」の前例が、ぜんぜん反省されてなくて、ほぼ同様のことが繰り返される。
地方テレビ局の人権意識の低さに、あきれた。

実際問題、世の中、変な人はたくさんいる。
でも、普通は、変な人に向かって「変!」とか「珍!」とは言わない。
ましてや、マスメディアが「変!」とか「珍!」と言うのは言語道断。

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性的少数者を「珍 女性のような男性」 テレビ山口

TBS系列のテレビ山口(山口市、tys)が今月放送した情報番組で、街頭で取材した性的マイノリティーの人を「珍 女性のような男性」として取り上げていたことがわかった。取材を受けた本人は「事前に何の説明もなく、こういう形で性別をさらされるとは思わなかった。偏見に満ちた放送でショックだ」と話している。

取材を受けた人は、出生時の性と自認する性が一致しないトランスジェンダー。テレビ山口に対して、放送に至った経緯の説明を求めている。

テレビ山口によると、山口県内向けの情報番組「週末ちぐまや家族」の中で、地域で珍しい名字の人や店などをアポなしで訪ねる企画のVTRで取り上げた。出演者のタレントが県内のある地域で作業着姿で車のオイル交換をしている人に出会い、「オイル交換?」「女性で?」「自分で自分の車を?」と話しかけ、「変わっているって言われませんか」と発言。「実はこの方にはある訳が」とナレーションが入った。

CMを挟み、本人がいないところで親族とやりとりしたタレントが「わざとですか」「実は男性なんですか」「びっくりしたぁ」と話し、本人の映像に重ねて「(マル囲みで)珍 女性のような男性」というテロップを出した。

本人は朝日新聞の取材に対し「女性として取材を受けたのに、私自身に確認せずにわざわざ男性だとさらされた。職場の同僚や取引先が放送を見たらと考えて一時は絶望的になった」と話した。

テレビ山口の池田泰・総務局長は取材に、「放送前に細心の注意を払うべき内容で、ご指摘を真摯(しんし)に受け止めている。当初は女性だと思って取材をしたが、放送の可否を本人に確認すべきだったと反省している。字幕についても適切ではなかった」と答えた。本人に直接謝罪する意向という。取材には番組プロデューサーが同席していたといい、「プロデューサー本人が取材を担当しており、チェックが抜けてしまった可能性がある」という。改めて、弁護士による性や人権についての社員研修を行うとしている。

テレビ山口は放送番組基準にテレビ山口は放送番組基準に「性的少数者を取り上げる場合は、その人権に十分配慮する」「人種・性別・職業・境遇・信条などによって取り扱いを差別しない」と掲げている。(伊藤宏樹)

NPO代表「命落とす人も」
テレビ山口の放送について、企業での性的少数者に関する研修などに取り組むNPO法人「虹色ダイバーシティ」(大阪市)の村木真紀代表は「本人の許可なく性の情報を暴露することは『アウティング』と呼ばれ、人権侵害にあたる。メンタルを崩して、命を落としてしまう人もいる」と、問題の深刻さを指摘する。

放送での性別の取り扱いをめぐっては、読売テレビ(同)が5月に放送した報道番組の街頭ロケで、出演者が一般人の性別を確認しようと体に触れたり、保険証を確認したりして批判を受けた。番組のコーナーは終了した。

同局は「差別を助長することになるかもしれないことへの配慮が大きく欠如していた」と番組で謝罪。経緯を検証し、性的少数者に関する研修を社員ら向けに開いた。この放送は放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会で審議されている。

村木代表は「放送に至るまでのチェック体制を検証し、性的少数者の人たちがどんなことに困っているのか学ぶ必要がある。読売テレビの問題があったのに、また繰り返されてしまったことが残念でならない」と話している。(杢田光)

『朝日新聞』2019年11月14日22時00分
https://digital.asahi.com/articles/ASMCG5S30MCGTZNB015.html?pn=7
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