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トランスウーマンを性暴力の加害者予備軍のように語るな! [現代の性(性別越境・性別移行)]

7月14日(土)

フィミニズムの立場をとる人の中に(ジェンダーではなく)身体構造本質主義に立って、トランスフォビアを平然と表明して、トランスウーマンを女性として認めず排除する人々が、ある程度の割合でいることは、じぶんの経験から実感的に承知していた。

ただ、アメリカなどに比べると、日本ではそういう人たちはかなり少ないと思っていた。

今回のお茶の水女子大学のトランスジェンダー受け入れ表明に関するTwitter議論を見ていると、思っていたより排除派がいることがわかった。

もちろん、容認派が圧倒的に多数で、排除派が少数なことには変わりはない。
今まで感覚的に排除派は10%くらいかなと思っていたが、20%くらいに認識を改めなければならないと思った。

トランスウーマンを虞犯者(犯罪予備軍)視することは、明治時代に警察と新聞によって意図的に流布・強化された認識だけど、21世紀の今になっても、一部の人々の間に根強くあることが、今回のお茶大の件で露わになった。

今後、そこが性的多様性を本当に認めるのか、否かのポイントになるように思う。
トランスジェンダーを性犯罪予備軍のように見なす人たちが唱える「性的多様性」など、とうてい信じる気にはなれないし、そうした人たちと共闘することもない。

性暴力において、トランスウーマンが被害者になるケースは、加害者になるケースに比べて圧倒的に多い。
100倍、いや、おそらく1000倍くらい、もっとかも。

海外では、トランスジェンダーと言うだけで、殺されてことさえ珍しくない。

そうした実態を無視して、トランスウーマンを性暴力の加害者予備軍のように語ることが、どれだけ偏見に満ち、暴力的で、心無い行為か、よく考えてほしい。

そもそも、ペニスが付いているから性暴力の加害者予備軍という認識がおかしい。
「頭、煮えてるの?」と言いたくなる。

トランスウーマンにペニスが付いていることと、それが機能するかは別の話。
まして、女性をレイプする道具に使うかは、まったく次元が異なる。

女子大への進学を希望し受け入れられるレベルのトランスウーマンだったら、ほぼ間違いなく女性ホルモンの継続的な投与を受けている。
そうしたら、女性をレイプする道具としては、まずもって機能しない。
そんなこともわからずに、トランスウーマンを性暴力の加害者予備軍のように語るな!


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