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トランス女性の職場 [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月6日(土)

NHKドラマ「女子的生活」を見ていて、私の時代(1990年代)とのいちばんの違いは、昼間働ける仕事(ドラマの設定はアパレル会社)があること。

20世紀末までのトランス女性の職場は、私が言う「ニューハーフ三業種」、つまりショービジネス(ダンサー)、飲食接客(ホステス)、セックスワーク(ヘルス嬢)に限定されていて、そこから出るのは極めて困難だった。

小さな会社でOL(というか女子事務員)をやっている「娘」もいたけど、ほとんどの場合、社長の愛人兼業だった。

そういう状況だったから、2000年に私が最初のトランスジェンダーの大学教員になって「ニューハーフ三業種」の枠から踏み出した時の社会的リアクションは大きかった。

初回の授業には週刊誌が3誌も取材にきて、写真週刊誌『FLASH』は見開き頁の扱いだった。
そして、その直後、大学にはたくさんの抗議電話・FAXが寄せられた(とくにOBから)。

それからまだ18年しか経っていないのだけど、日本社会はずいぶん変わった気がする。



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