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山川三千子『女官ー明治宮中出仕記ー』( [読書]

6月17日(土)

山川三千子『女官ー明治宮中出仕の記ー』(講談社学術文庫、2016年)を読む。
山川三千子『女官』.jpg
晩年の明治天皇、昭憲皇太后に掌侍(桜木内侍)として仕えた久世三千子(1892~1965年)の回想記。
三千子は、子爵・久世通章(みちふみ)の娘で、18歳で出仕した。

平安時代の後宮制度を知っているので、その名残が色濃く残る 明治末期の宮廷の生活文化がよくわかり、とても興味深い。
また、明治天皇、昭憲皇太后のお人柄もリアルに伝わってくる。

表紙の女性は、大正天皇の生母柳原愛子(やなぎわら なるこ 1859~1943年、明治天皇の後宮の早蕨典侍、後の柳原二位)。

著者の久世三千子は、下の画像(↓)の左側の人。
久世三千子(左) (1).JPG
右は同僚の日野西薫子(山茶花内侍)。

ちなみに、著者の久世三千子が嫁した山川黙(しずか)は、明治天皇フランス語通訳で昭憲皇太后の女官だった山川操(東京帝国大学総長をつとめた山川健次郎の姉)の養子。
山川家は会津藩国家老の家柄なので、私の母の実家(会津藩士)とは交流があった。


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