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ドキュメンタリー映画「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月7日(木)

奥渋谷「アップリンク」でドキュメンタリー映画「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」(渡辺正悟監督、2018年)の試写を観る。
ドキュメンタリー映画「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」.jpg
https://seibetsu-movie.com/

冒頭とラストの空撮シーン、自主制作映画でもドローンを使って空撮ができる時代になったのだと感動。
桜の下のお昼寝シーン、海のシーンなど、映像がとてもきれい。

香港のインターセックス活動家「細細老師」(漢方医)、どことなく魔女っぽく怪しくてgood。

タイのSaopraphetson(第二の女性)の中学校教師トンター先生、容姿抜群な上に、コメントの切れも抜群でvery good。

主人公(エッセイ漫画家の新井祥さん)の自宅シーンで何度も黒いニャンコが登場していたのに、ラストシーンはなぜかワンコ。
猫派としては不満。

感想、これだけじゃ駄目?(←駄目にゃ)
仕方ない、ちゃんと書こう。

当然のことながら、映画のメインテーマは、主人公でインターセックスの新井祥さん(エッセイ漫画家)の生き方。

「男でもなく女でもない何か」として生き、同じような人たちの手本、羅針盤、灯台になる、一生闘い続け、その姿を見てもらう、という新井さんの自負は強烈。

「そこまで突っ張るか?」と思ってしまう強い主張をどう受け止めるかで、この映画への印象はだいぶ違ったものになるだろう。

正直に言うと、私のような軟弱な精神の者には、新井さんの主張の強さが、いささか疲れた。
漫画でなら受け止められるが、映像だと・・・。
まあ、それくらいでなければ表現者はやれないのだろうが。

もうひとつのテーマは、同居人であり公私ともパートナーである「こう君」との関係性。
ゲイの美青年である「こう君」、見かけは今時の若者によくあるふんわり感に富んでいるが、実は芯が強く、むしろ年上の新井さんよりブレがない。
私の好感度は高かった。

映画の構成的に言うと、半ば過ぎに入る性同一性障害(FtM)の「倉持君」の話は、「性別が、ない!」というこの映画のテーマにはそぐわないし、必要ないと思う。
インターセックスと性同一性障害の混乱を助長しかねない。

あと、細かい点だが、「Xジェンダー」を英語で「third gender」と解説しているのは誤りだと思う。
「Xジェンダー」を英語で表現するなら「gender Queer」だろう。 



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