SSブログ

今年はLGBTにとって「明るいニュースが多い年」だったのか? [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

12月25日(月)

「活動家」の方の中には、目先のことを少しずつでも着実に変えていくことがいちばん大事と考える人がいることは、よくわかっている。
そういう考え方を否定するつもりもない。

でも、今年の総括として、LGBTにとって「明るいニュースが多い年でした」とまとめられてしまうと、「ちょっと待ってよ」と言いたくなる。

2017年は、トランプアメリカ大統領の就任に始まる、LGBTの人権への抑圧が目に見える形で強まった年だった。
そして、欧米、そしてアジアの活動家の多くは、そうした抑圧的な動きに抵抗(Resist)する姿勢をいろいろな場で示した1年だった。
2017年は、新たな抑圧とそれへの抵抗が始まった年として、将来、LGBT年表に記されることになると思う。

そうした世界の動きを、まったく無視して「明るいニュースが多い年でした」とまとめてしまうのは、あまりにも視野が狭いし、そのことが日本のLGBT運動が世界の潮流から孤立していることを明確に示していると思う。

「茨城版ですから」と反論されるような気がするが。茨城もまた世界の中なのだ。

「LGBT」と題していながら、Tについてほとんど言及がないのは、腹は立つけども、同時にもう仕方ないとあきらめている。
レズビアンの「活動家」にそれを求めるのは無理だから。
だったら、いつも言うように「T」抜きで「LGB」という題にしてほしい。

25659847_858375600995609_3709654064284233344_n.jpg
『朝日新聞』(茨城版)2017年12月22日

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。