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湯島「若衆bar化粧男子」で・・・ [お出掛け・お遊び]

11月14日(金)
(続き)
春日通りに出て「湯島天神下」方向に歩き、「若衆bar化粧男子」を目指す。
「え~と、『叙々苑』の角を左折・・・、『叙々苑』、『叙々苑』・・・」と歩いているうちに、「ドン・キホーテ」の前まで来てしまった。
「あれ?」これは行き過ぎ。
首を捻りながら、適当に路地を三回左折すると、なんとなく見覚えのある路地に出た。
「叙々苑」が入っていたビルが、再開発で更地になり、白いシートで覆われていたことが判明。
「若衆bar化粧男子」の看板の前に男性が立っている。
たぶん待ち合わせの相手だろうと思い、近寄ったが反応がない。
私が逆方向から来たせいかなと思い、「三橋ですけど・・・」と声を掛ける。
ということで、『「男の娘」たち』(河出書房新社、2014年9月)の著者、川本直さんと路上で初対面のご挨拶。

19時45分、いっしょに「若衆bar化粧男子」へ。
この店、ずいぶんご無沙汰をしてしまった。
以前、来たのはいつだろう?
2012年8月だったように思う。
もう2年以上前だ。
なので、ママ以下スタッフ全員、代わっている。
私も初対面だし、スタッフも私のことは知らないので、実質、初めて来た店と変わらない。
3年、いや5年、もしかすると10年ぶりに来店しても、たいていは知った顔がいる新宿歌舞伎町の女装系の店とは、そこらへんの感覚がまったく違う。
新陳代謝がすごく早くなっている。

川本さんと並んでカウンター席に座る。
カウンターの中は、しおりさんと新人の天音さん。
少したってママの小春さんが出勤。
3人ともきちんと着物を着ている。
しかもなかなかいい具合のコーディネートだ。
今どき、純女(生得的な女性)の娘でも、なかなかこうはいかない。
その点、この店は、しっかり仕込んでいる。

ただ、敢えて難を言えば、皆、普通に女の子過ぎる。
ママの小春さんなんて、やや小柄な女性そのもの。
相当な「目利き」の私でさえ、たぶん言われなかったらわからない。
だから、かっての私がそうであったように、新宿の店の「娘」たちのような性別越境者特有の「妖しさ」がほとんどない。
まあ、そうした性別越境者特有のものを求める感覚が、もう時代遅れなのだろう。

山梨県から東京に出てきて間もないという天音さんに
「出身は山梨のどこ?」
と聞いてみた。そうしたら、
「ご存知ないかもしれませんけど、都留というところなんです」
危うく、お酒を吹いちゃうところだった。
でも、これで来週の都留文科大学の講義の頭ネタができた。

川本さんには、一度会いたいと思っていた。
私が付き合ってきたライターさんのイメージとは違い、想像していたより、ずっと大人しい繊細な感じの青年だった。
このまじめさ、繊細さが、丁寧なインタビューの積み重ねにつながっているのだろうなと思った。
いろいろお話はしたが、研究者ではなくライターなので、トランスジェンダーの世界だけを追って、そればかりを書いているわけにはいかないのは、よくわかる。
でも、せっかく、これだけの本を書いたのだから、この世界への関心は持ち続けて欲しい。
できることなら、何年か経って「その後の『男の娘』たち」みたいな本を書いて欲しいと思う。

楽しくおしゃべりしているうちに、2時間の制限時間が来てしまう。
小春ママに見送られて、店を出たの21時50分。

まだ、電車の余裕はあるし、ちょっと話足りない気がしたので、春日通りの向かいの串焼き屋へ。
1時間ほど、またおしゃべり。
23時、JR山手線御徒町駅に向かう川本さんと分かれて、東急メトロ銀座線上野広小路駅へ。
いや~ぁ、久しぶりに楽しい夜だった。

P1180047 (2).JPG
↑ わ~い、私が好きな黄色い銀座線だぁ。
溜池山王駅で南武線に乗り換え、そのまま東急目黒線へ。
P1180051 (4).jpg
0時15分、帰宅。
お風呂に入って温まる。
就寝、3時。


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