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天皇家と出雲国造家のご縁組 [世相]

5月27日(火)
今から30数年前、当時、私が所属していた大学院の古代史ゼミの研修旅行で出雲に行った。
当然、出雲大社にも参拝・見学する。
その時、いろいろお世話いただいたのが、現在の第84代出雲国造(出雲大社宮司)である千家尊祐氏だった。
と言うと、偉そうに聞こえるが、千家さんがお世話したのは教授であり、私はそのお供に過ぎないのだが。
当時の千家さんは、まだ国造を継がれる前で(2002年に継承)、いわば出雲国造家の「皇太子」的ポジションだった。
出雲大社で昼食をいただいた後、神社の黒塗りの車で、日御碕神社に連れていっていただいた。
岬近くの食堂でご馳走になったサザエ壺焼きが、店先で売っているものとはまったく大きさが異なる立派なもので、「神国」出雲における出雲国造家の威光を目の当たりにした思いだった。

今日、高円宮典子女王殿下(25歳)とのご婚約が発表された千家国麿氏(40歳)は、千家尊祐氏の長男。
将来、第85代出雲国造を継承する立場で、私たちがお世話になった頃の尊祐氏と同じく、出雲国造家の「皇太子」的立場の方。

天皇家と出雲国造家は、神話伝承的に日本で1番目、2番目に古い家柄であり、また、ご当人同士も典子女王が少女時代からの家族ぐるみのお付き合いとのことで、お似合いのご縁組みで、たいへんおめでたいことだと思う。
2002年に47歳の若さで急逝された高円宮様(憲仁親王殿下)が泉下でなによりお喜びのことだろう。

ちなみに、出雲国造家は、日本神話で国譲りに応じた大国主命(出雲族)を祀る天日隅宮(あめのひすみのみや=出雲大社)の祭祀を担当した天穂日命(あめのほひのみこと)を始祖とする。
天穂日命は天照大神の第2子とされるので、天皇家(天照大神の第1子、天忍穂耳命の系統)と同じく、天孫族である。
天孫族と出雲族の歴史的和解というのはまったくの誤り。
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