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「ホテル アイビス六本木」が消える [世相]

5月10日(土)
「ホテル アイビス六本木」がある港区六本木七丁目の「アイビス共同ビル」の解体作業が4月から行われているとのこと。
田中康夫『なんとなくクリスタル』(1980年)にも登場した80年代の東京の象徴的な建物が東京からまたひとつ消えていく。
ホテルアイビス六本木2.jpg
「ホテル アイビス六本木」(運営:株式会社アイビス)は、あった「アイビス共同ビル」の5 ~13階を占めていたシティ・ホテルで、1976年(昭和51)9月の開業。
客室は186室で、スイート・ルームもあった。

ホテルが少ない六本木にあって、六本木交差点(地下鉄六本木駅)からすぐ(外苑東通りを北へ100m)という立地の良さに加えて、一流の高級ホテルではなく手ごろに利用できるお値段だったこともあり、1980年代前半から後半の「バブル経済期」、そしてその余韻の90年代前半にかけて利用者が多かった。
解体が決まり、2013年12月31日をもって閉館した。
5004.jpg
私のとっては、短い六本木時代(1993年後半~95年前半)を象徴する建物。
当時付き合っていた最初の彼(良太郎)が慶應義塾大学OBで、港区にある会社に勤めていて、六本木を遊び場にしていた関係で、数回お泊りしたことがある。
また、並びにあったゲームセンターや路上でナンパされて、「アイビス」の1階にあるカフェに行くパターンもよくあった。
某外国大手通信社の日本支局長に口説かれたのもここだった。

あのよく目立つピンクっぽいレンガ色のビルが六本木の街から消えるのは残念だが、すでにビルが建ってから40年が経ち、更新の時期になっているのは確か。
(解体は外苑東通りの拡幅に関わるとの説もある。たしかにホテル前の歩道はとても狭い)
2020年の東京オリンピック開催のための「東京再開発」で消えていくものも、これから多くなるだろう。
20世紀人としては、やはり寂しいな。
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コメント 2

YUKO

ああ、懐かしいなぁ。無くなっちゃうんだ〜寂しいなと言ってしまう段階で過去の所行がばれる(笑)今更隠しもしないですがねぇ(更笑)
by YUKO (2014-05-11 16:42) 

三橋順子

YUKOさん、いらっしゃいま~せ。
いちばん反応してほしい人(笑)がコメントしてくれて、うれしいです。
場所的に便利なだけでなく、いろいろな意味で手ごろなホテルでしたね。た
by 三橋順子 (2014-05-11 18:35) 

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