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性別移行を望む受診者に、医師はなにを診察するのか? [現代の性(性別越境・性別移行)]

8月26日(土)

以前にも書いたことだが・・・・

精神科医も臨床心理士も、受診者が主張するgender identityの妥当性を診断することはできないし、しない。
医師が受診者のgender identityが男性か、女性かを判定しているというのは、誤り。

診察に際して行うことは、受診者主張するgender identityが、一定期間(最低1年)、安定しているかどうかの確認(継時性と安定度)。

だから、受診者に「ライフヒストリー」を提出してもらい、その点を確認する。

戸籍の性別の変更に際しての意見書(診断書)においては、RLE(Real Life Experience)の達成度の判断が(現行法では)医師に委ねられているので、実査の診断の場で、望みの性での社会的適応度も観察するが、それはあくまで、副次的なもの。

医師にそうした社会的な gate keeper の役割を委ねるべきかは、議論があるところ。
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