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『AERA』の「編集長敬白」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

6月6日(火)

『AERA』のLGBT特集号、64頁の「編集長敬白」が、私のコメントに言及していることに、今さら気づく。
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「女性から男性に変わる『FtM』が、その逆の『MtF』の3倍近いこと。意外でした。テレビで見るのがいわゆる『おネエ』ばかりなのも思い込みを助長していたと思います。読んで、街の景色の見え方が少し変わりました。
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日本が世界でも稀な「FtM大国」であること、もっと広く知られるべきだと思う。
そして、なぜそうなったのか?をしっかり考えるべきなのだ。

MtFの数はこの10数年、ずっと横這い。
少なくとも戸籍変更人数は大きな増加はない。
増加分のほとんどがFtMで、とくに2008年以降、激増という感じ。
これは、明らかに社会的な要因。
一部の女性をFtMに向かわせる社会圧があるということ。

私はFtMの増加のかなりの部分を、レズビアンからの流入と考えている(「日本におけるレズビアンの隠蔽とその影響」小林富久子ほか編『ジェンダー研究/教育の深化のためにー早稲田からの発信―』 彩流社 2016年3月)。
日本におけるレズビアンの隠蔽、それによるレズビアン・コミュニティの未確立・脆弱性が、かなり影響しているように思う。

したがって、日本社会でレズビアンへの認識が高まり、レズビアン・コミュニティが確立され、「婚姻平等」が達成されたら、FtMはかなり減少すると思う。
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