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「おか米」ネーミング問題 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

1月6日(金)

井上健斗氏が代表取締役を務める「G-pit Farm」がFtMの人が作ったお米を「おか米(まい)」と称して、販売している。

そもそも、おかしいだろう。
FtMがつくったのなら「おか米」ではなく「なべ米」だろう。

「おかま」の原義が、江戸時代の隠語で「肛門」「尻の穴」だということをわかっているのだろうか?(ちなみに「おなべ」は女性器の隠語)。
消費者は「肛門米」を買うことになるのだが。

「おかま」という言葉で、どれほど多くの人たちは侮辱されてきた歴史を考えたことがあるのだろうか?

「おかま」という言葉が、MtFのトランスジェンダーに対して侮辱的に使われてきた歴史が指摘されるようになって、ようやくマスメディアも使用を控えるようになった(代替語が「おねえ」)のに。
そうした努力を全く無視し、逆転させるとんでもないネーミング。

差別されてきたFtMが、MtFを侮辱・差別してきた言葉を使って、自己主張をすることが大きな矛盾であることを、どうして考えないのだろう?

MtFが「おかま」を使うのは自虐だけど、FtMが「おかま」を使うのは他虐(侮辱)。
その差は、とても大きい。

言葉による痛みというのは、その言葉を投げかけられ侮辱された人にしかわからない。
だから、よほど注意しないといけない。
そういう差別論の基本をこの人はわかっていない。

そういう人がやっているLGBT運動っていったいなに?
「お商売」もけっこうだが、踏みつけにされる人たちのことも少しは考えて欲しい。

【追記(19日)】
18日、井上氏が「おか米」の名称による販売停止を表明。
http://gpit-farm.com/

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