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7月23日(土)「WPATH」研修会 [現代の性(性別越境・性別移行)]

7月23日(土)  曇り  横浜  25.6度  湿度65%(15時)

「パシフィコ横浜」で開催された「WPATH(World Professional Association for Transgender Health)」の「グローバル教育イニシアティブ」研修会に参加。
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↑ こっちではなく・・・。
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↑ 会場は左手の「アネックス」(新館)の一番奥。

9時開会。 
(1)トランスの健康とWPATHのケア基準(Lin Fraser & Gail Knudson)
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(2)アファーマティブなケアと日本社会の動向(Jun Koh)
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↑ 司会&通訳の東優子さん。撮影しているのは佐々木掌子さん。

(3)性別違和とジェンダー非同調性と思春期前の子どもたち: ジェンダーの発達と臨床上の注意点を理解するために(Scott Leibowitz)
(4)思春期における性別違和:心理的介入と医療/外科的介入について (Scott Leibowitz)
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↑ Scott Leibowitz博士の講演。

昼食休憩は、わずか15分足らず。
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(5)成人期における性別移行:メンタルヘルス、プライマリーケア、ホルモン療法、外科的選択肢の概要(Gail Knudson)
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↑ Gail Knudson博士(WPATH会長)の講演。

(6)生涯にわたる心理療法(成人期):心理療法における一歩踏み込んだ話題としての、自閉症、トラウマ、家族のダイナミクスについて(Lin Fraser)
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↑ Lin Fraser博士(元・WPATH会長)の講演。

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↑ 講師の皆さん。

「WPATH」だから当然と言えばそれまでなのだが、印象的だったのは、「Gender Identity Disorder(GID)」という病名がほとんど1度も使われなかったこと。
GIDが、国際的にはすでに死語であることがよくわかる。
性別移行の当事者を示す場合はTransgenderが用いられ、病名を使う場合は「Gender Dysphoria」が使われていた。

それにしても「WPATH」の「SOC7(Standards of Care第7版)」は、ともかく性別を移行したい人に対して、医学だけでなく様々な専門家がケア(支援)していく姿勢が徹底している。
まさに至れり尽くせりという感じで、日本の「ガイドライン」などとは根本的に姿勢が異なっている。

私のように、専門家は誰も助けてくれず、先輩や仲間だけを手本にして、自己流で試行錯誤しながら、まさに大雨の中を手探りで進むような感じで、トランスするしかなかった人からすると、ほんとうにうらやましい限りだ。
時代は変わったのだなぁ、つくづく思う。

でも、こんなに恵まれた環境で性別移行を達成したとして、世間の厳しい風の中を生き抜いていけるのだろうか?と、つい心配になってしまう。

まあ、そんな心配をすることが、もう時代遅れなのだろう。
やはり、老兵は消え去るのみだ。

16時、閉会。

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↑ 講師&スタッフの皆さん。

桜木町に移動しながら、打ち上げ会。
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↑ 右から佐々木掌子さん、私、りぽたん

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