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無茶ぶり「細雪ごっこ」 [着物]

5月18日(水)

本郷「弥生美術館」の「谷崎潤一郎文学の着物を見る」を見に行くにあたって、なぜか「どうせなら『細雪ごっこ』をしましょう」という話になった。
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↑ 1983年、東映制作の映画『細雪』の四姉妹
右から、長女(岸恵子)、次女(佐久間良子)、三女(吉永小百合)、四女(古手川祐子)

発案者が酔っぱらっていたとしか思えない「無茶ぶり」なのは承知の上なのだが・・・。

残念なことに三女役の方が都合がつかず、当日は三人になってしまい、四姉妹並びは断念。
今度は、会場にも展示されていた『細雪』の姉妹のモデルになった「森田四姉妹(の内の三姉妹)」の写真にチャレンジ。
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↑ 右から、次女松子(谷崎潤一郎夫人)、その娘、四女信子、三女重子の姉妹。

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やっぱり「無茶ぶり」だった・・・。
次女役がデカ過ぎるとか、四女役が妙に色っぽ過ぎるとかを置いたにしても、やはり、着物のセンスが違いすぎる。

関西(大阪)の富裕な商家の着物感覚は、私たちには遠すぎた。
私たちだと、ほぼ時代は同じでも、屋号の尻尾に「楼」の字が付く東京の怪しい店の女ご一行になってしまう。

あつこ女将は、鮮やかなシアンブルーの地に大きくあやめを染めた着物に、中くらいの大きさの鱗の帯、薄物の羽織には燕が飛んでいるという季節感いっぱいのコーディネート。
「さすが~ぁ!」と声に出てしまった。

おゆうちゃんは、ピンクの地に大輪の百合を織り出した夏銘仙。
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私は、山道(銀鼠色)に咲く鈴蘭を織り出した足利銘仙に、錆朱・黒・樺色の横縞の帯を角出しに結ぶ。
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美術館で知らないご婦人に「これ鈴蘭でしょう。私大好きなのよ。いいもの見せてもらったわ」と言ってもらい、うれしかった。

弥生美術館と竹久夢二美術館をゆっくり一巡した後、併設の「カフェみなとや」でお茶。
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あつこ女将とは、2015年11月に神楽坂でお会いして以来1年半ぶり。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-11-24-1
ご一緒できて、とてもうれしかった。
そして、案じていたよりずっとお元気で、何より。

弥生坂を下って根津へ。
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「根津珈琲店」で、軽く食事をしながらまたおしゃべり。
18時、女将さんを東京メトロ千代田線根津駅にお見送り。

おゆうちゃんと2人で弥生坂を上る。
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↑ いつものことながら、頭の先から足まで一直線に芯が通り、踏み出し足と蹴り足がほぼ一直線上にくる実に美しい歩き方(もう暗くなりかけているので、スローシャッターでブレている)。

まるで江戸時代の人のように根津から本郷を通って白山まで歩く(所要30分)。

昨年暮に行った、旧・白山花街の一角にある居酒屋「ありあけ」へ。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-12-26
女将さんに着物を誉めてもらったり、大将の昔話を聞いたり、楽しい時間を過ごす。
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↑ 「ありあけ」の女将さんと。

21時半、辞去
ああ、楽しい一日だった。

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コメント 4

マミー

いやー、なかなかイケてますよー!!華やかなお着物で目を楽しませていただきました。谷崎潤一郎もビックリしている事でしょう。
スズランの柄いいですねー。思わずじっくりみてしまいました。うちの庭にもスズランの鉢植えがあって今まで毎年咲いていたのに、去年辺りから咲かなくなってしまいました。暑過ぎるのかな?以前は東京でも庭にたくさん咲いているお宅があったのですけど。

おゆうちゃんの着物も若々しいピンクで綺麗です。よくお似合いです。
by マミー (2016-05-20 06:27) 

べにすずめ

お久しぶりです。タイトルに釣られて飛んできましたー。
細雪実は大好きです。
楽しそう。
私もこの展示、行ってみようかな。着物のことはわからないけど。
by べにすずめ (2016-05-20 09:21) 

三橋順子

マミーさん、いらっしゃいま~せ。
谷崎潤一郎もビックリ、まさにそうですね。
相談したわけでもないのに、なぜかこうなってしまいました。

私の鈴蘭の銘仙は、使っている色はやや暗めなのですが、柄は思っていたよりインパクトがあるようです。

スズランは子供の頃、祖母の家の庭にたくさん咲いていた思い出の花です。
園芸は不案内ですが、「スズランは気難しい」(栽培条件が難しい)と聞いたことがあります。

by 三橋順子 (2016-05-20 12:55) 

三橋順子

べにすずめさん、いらっしゃいま~せ。

『細雪』がお好きなら、ぜひいらっしゃってください。
着物の「再現」(できるだけ似せている)はなかなか見られるものではありません。
by 三橋順子 (2016-05-20 12:57) 

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