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アメリカ連邦最高裁 全州で同性婚認める判断 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

6月26日(土)
アメリカ連邦最高裁、5-4の僅差で、同性結は憲法上保障されている権利だと判断。
これによって、アメリカ全州で同性婚が合法に。

この半世紀近く、アメリカの国論を二分してきた大問題にほぼ決着がついた。
アメリカの同性愛者にとっては大きな前進。

翻って日本は・・・。
安倍・自民党政権が続く限り、いくら政府、国会に働きかけても、わずかな前進すら見込めないだろう。
行政・立法が駄目なら、司法の場に訴えるしかないのだが、日本の同性愛者たちは、いまだに同性婚もしくは同性パートナーシップの承認を求める裁判を1つも起こしていない。
これはいったいどういうことなのだろう。

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米連邦最高裁 全州で同性婚認める判断

アメリカの連邦最高裁判所は、男性どうしや女性どうしが結婚する同性婚をすべての州で認める判断を示しました。全米で同性婚が事実上、合法化されることになります。

アメリカでは、全米50州のうち37の州と首都ワシントンで同性婚が認められる一方、中西部オハイオ州など4つの州を管轄する連邦高等裁判所は、去年11月、同性婚を認めない判断を示しました。
同性婚の是非に対する司法の判断が州で分かれたことから、連邦最高裁判所が審理を進めていました。
アメリカでは同性婚の是非を巡って長年、世論を二分する議論となってきただけに、全米で同性婚を認めれば、歴史的な判決になると注目を集めていました。
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アメリカでは、男性どうしや女性どうしで結婚する同性婚は、長年、国論を二分する議論となってきました。
1960年代から同性愛者の権利を訴える運動が活発化し、1970年代になると、同性どうしのカップルが州の政府に同性婚を認めるよう求める裁判を起こす動きが目立つようになります。
一方、「結婚は男女間のもの」とするキリスト教保守派を中心に反対は根強く、1973年、東部メリーランド州が全米で初めて同性婚を禁止する州の法律を定めたほか、連邦レベルでは1996年、当時のクリントン大統領のもと結婚を男女間のものと規定する「結婚防衛法」が制定され、世論は二分されます。
こうしたなか、2003年、東部マサチューセッツ州の最高裁判所が、同性どうしの結婚を認めない州の政策は、個人の尊厳と権利の平等を定めた州の憲法に違反するとして、アメリカの裁判所として初めて同性婚を支持する姿勢を示しました。この判断に基づき、マサチューセッツ州は翌年、全米で初めて同性婚を合法としました。
さらに、東部ニューヨーク州や中西部アイオワ州などが相次いで同性婚を認めました。
おととし6月には連邦最高裁判所が、結婚を男女間のものと規定する「結婚防衛法」の条項は、憲法に違反しているとの判断を示し、連邦法で男女間のカップルに与えられている社会保障や税制面での権利が同性どうしのカップルにも初めて認められることになりました。
この判断のあと、州レベルで同性婚を合法化する動きが加速し、現在、アメリカでは、37州と首都ワシントンで同性婚が認められています。

「NHKニュース」6月26日 23時14分
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コメント 4

スクルー

http://jack4afric.exblog.jp/24165826/#24165826_1
御存知かも知れませんが、典型的な御意見ではないかと思います。
by スクルー (2015-06-27 19:39) 

三橋順子

スクールさん、いらっしゃいま~せ。

実際問題として、日本のゲイ(男性同性愛者)のどれだけが同性婚の法制化を望んでいるかといえばかなり疑問です。
なぜなら、1対1のモノガミーな関係が「婚姻」制度によって固定化されることは、ポリガミー志向のゲイたちにとっては、ハッピーなセックスライフの支障になるからです。

とはいえ、「法の下の平等」という観点から、同性パートナーの法的権利保障は必要だと私は考えます。

ただ、その一方で、本来個々人の契約関係である婚姻を必ず政府(国家)に届出・登録しなければいけないという発想には違和感を覚えます。

日本の場合、古代を別にすれば、夫婦関係を政府が管理するのは近代的戸籍制度(明治4年=1871)以降、完全な届出登録制になるのは明治民法(明治31年=1898)以降(ここで一夫一妻&夫婦同姓制度が確立)のことで、120年足らずの「伝統」しかありません。
by 三橋順子 (2015-06-28 13:20) 

月照彦

風俗取り締まりが男女と同等になると発展場の摘発だったりと遊べなくなるとか、男女で規制されていることが男同士では見過ごされているからラッキーとか、そのような行動が取れるのは、あるいはやけくそになってそういう行為に走ったとしても、本心からセックスだけの関係を望み、ずっとそうやって遊び通したいというのは一部のゲイだけで、男女と同じように一緒にいるうちに、あるいはちょっとしたことがきっかけで同性を好きになって、その人とずっと一緒にいたい、ともに生きていきたいと、今現在具体的な相手がいなくても、これといって何か行動はしていなかったとしても、そう思っているゲイは決して少なくはないと思います。

とはいえ、それは理想論だから現実的にどうするかってなると、上記リンク先のブログで述べているような無茶苦茶な内容がまことしやかに語られてしまうのが、悲しいけれど今の日本のゲイ(男性同性愛者)の現状なんだと思う。

レズビアン(女性同性愛者)の場合は、おそらくゲイのような発展場とかはなく、男ほどセックス重視でなく、ゲイよりも同性婚の法制化を強く望む傾向はあるかもしれませんが、それにしても最近のレズビアンの人たちの社会的行動力とゲイ(男性同性愛者)とを比較すると、なんともいえない気持ちになってしまうのですが。
by 月照彦 (2015-06-29 00:07) 

三橋順子

月照彦さん、いらっしゃいま~せ。
ゲイの人たちの中に、「セックスだけの関係を望み、ずっとそうやって遊び通したい人」と「好きな人ととずっと一緒にいたい、ともに生きていきたい人」の両方がいることは、よく解っているつもりです。
問題はその比率でして・・・。
今年になってからの同性婚もしくは同性パートナーシップの法制化を求める運動の高まりの中で、レズビアンの行動力の高さと、それに比べてゲイの存在感の無さをみるにつけ、やはり日本のゲイには、同性婚or同性パートナーシップの法制化を望んでいない人が多いのでは?と勘ぐってしまうのです。
by 三橋順子 (2015-06-29 03:58) 

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