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北海道名寄市で低緯度オーロラ観測 [天文・気象・生物]

3月18日(水)
北海道名寄市で11年ぶりに低緯度オーロラが観測された。

高緯度地帯でよく観測されるオーロラ(極光)は、太陽から飛んでくる高いエネルギーのプラズマ(電子)が地球の大気にぶつかり、大気の分子(窒素分子、酸素分子)にエネルギーを与え励起状態にすることで発光する現象。
つまり、大気発光現象で、高さ100~300kmのところに現れる。
低緯度オーロラは、極圏で見られる揺れ動く光のベールのような壮大なものではなく、北の空に現れるぼんやりした赤い光。

日本の古記録には「赤気(せっき)」と見え、初見は『日本書紀』推古天皇28年(620)12月庚寅朔条に「天有赤氣、長一丈餘、形似雉尾(天に赤気あり、長さ一丈余り、形、雉の尾に似たり)」とある。

前回日本でオーロラが観測されたのは、11年前の2004年11月。
031029tsuda2.jpg
↑ この時の方が赤みが強かったようだ。

11年前というのは意味があり、太陽の活動周囲が11年で、活動が活発化するとプラズマが大量に飛来し(磁気嵐)大規模なオーロラが発生しやすくなる。

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赤く輝く「低緯度オーロラ」北海道・名寄で撮影
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北海道名寄市から撮影された低緯度オーロラ(なよろ市立天文台提供)(3月18日午前3時33分)

北海道北部の名寄市にある「なよろ市立天文台」が18日未明、市北方の夜空に赤く輝く「低緯度オーロラ」の撮影に成功した=写真左下の部分。天文台によると、低緯度オーロラが国内で観測されるのは2004年11月以来。

オーロラは、太陽から来た粒子が大気とぶつかって発光する現象。通常は北極や南極に近い高緯度地方で見られるが、太陽表面の大爆発で、粒子が地球に激しくぶつかる「磁気嵐」が起きると、比較的低緯度でも見えることがある。17日午後から18日朝にかけ、強い磁気嵐が起きていた。

撮影した天文台職員の中島克仁さん(43)は「2、3年前からチャンスをうかがっていた。30秒の長時間露光で撮影したが、月明かりもなく、条件が良かった。撮影できて良かった」と話していた。
『読売新聞』2015年03月18日 21時09分

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コメント 3

丁子屋

おはようございます

 どうか 国乱れる凶兆ではありませんように。。でも、不徳の君子を頂いてるからなぁ
by 丁子屋 (2015-03-19 08:48) 

三橋順子

丁子屋さん、いらっしゃいま~せ。
暗愚な宰相の統治により、国政はすでに乱れ切っております。
ですから、「赤気」は「予兆」ではなく「既兆」です。
by 三橋順子 (2015-03-19 15:39) 

あまがえる

17,18日頃に、宇宙天気情報センターから臨時情報が出ていたので、少し気にしていましたが、オーロラ観測の事はすっかり忘れていました。さすがに現代では、サハリンで大火事か、なんて騒ぎにはなりませんねw
by あまがえる (2015-03-22 10:50) 

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