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御嶽山噴火、山頂付近で心肺停止31人 [地震・火山・地質]

9月28日(日)
「心肺停止」というのは、マスコミにとって実に便利な言葉だ。
医師が死亡を診断しなければ「死亡」とは言えない、という法律的建前を利用して、「死亡」と言い切ることの心理的負担を回避している。

しかし、9月下旬、3000mの高峰の露天に、火山灰に埋もれて心肺停止状態で24時間近く放置された後、蘇生する可能性は限りなくゼロに近いことは、普通の医学知識があれば、わかるはず。
でも、「死者が出ている可能性が高い」とは、マスコミはけっして言わない。

昨夜の段階で、「死者+行方不明の合計10人以上」の条件で「日本の火山災害」の表を作ったのは、状況的にどうも犠牲者が2桁になりそうという見通しがあったから。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-09-27-3
それでも10~20人の間だと思っていた。

でも、この感じだと、見通しを悪い方に修正しないといけない。
現在、「心肺停止」とされている31人は、実質的に「死亡」とカウントしてよいだろう。
他に、まだ見つかっていない「心肺停止」の人がいる可能性がある。
ということで、今回の噴火の犠牲者数は、
「31人 1952(昭和27) 明神礁海底噴火  観測船第5海洋丸遭難、全員殉職」
を上回って、
「43人 1991(平成3) 雲仙普賢岳  火砕流」
に近づいていくと思う。

何度も言うように、この程度の規模の噴火で、なぜこんなに大勢の犠牲者が・・・と思う。
紅葉の季節、好天気の土曜日の昼頃、近年の登山ブームということで、山頂付近に多数の登山者がいたことが被害を大きくしてしまった。
噴火のタイミングが半日ずれていたら、こんな悲惨なのことにはならなかったのに・・・。

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