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スポーツにおける性的多様性の承認 [現代の性(性別越境・性別移行)]

8月26日(火)
旅行中、たまたま見かけて切り取っておいた『毎日新聞』(2014年8月22日朝刊)の「(インサイド)仁川アジア大会を前に4・多様性の祭典」という記事。
帰宅後、調べたらがネットには掲載されてなく、話題にしている人もいないようなので、紹介しておく。

記事にあるように、スポーツにおける多様性とは、2012年ロンドン五輪で掲げられた、人種、民族、身体能力、障害、性別などを問わず、誰でも平等にスポーツに参加できることを言うと思う。
性的指向や性自認によって、スポーツへの参加が妨げられることはあってはならない。

ただし、性自認と身体的性にずれがあるトランスジェンダー(T)だけは、トランスジェンダーであることが競技に有利に作用する場合は、競技の公平性とのバランスが考慮されなければならない。
この点で実際に問題となるのは、MtF(Male to Female)トランスジェンダーの女子競技への参加である。
オリンピックでは、MtF(Male to Female)トランスジェンダーが女子競技に参加するためには、性別適合手術後2年以上の女性ホルモン治療を受けていることを条件にしている。

トランスジェンダー以外の同性愛者や両性愛者(LGB)のスポーツ競技参加は、競技の公平性を含むいかなる点からも問題がないはずだ。
しかし、実際には、記事の見出しにあるようにLGBの競技者は、世界のだれもが認める偉大なスイマーであるイアン・ソープですら、「肩身が狭い思い」を強いられ続けているのが現状だ。

こうしたLGBTの競技者を取り巻く厳しい状況は、今後、改善していかなければならない。
とは言え、韓国におけるLGBTの現状からして、LGBに対して露骨な差別政策をとるロシアで開催されたソチ冬季五輪よりはましという程度で、2014仁川アジア大会や2018平昌冬季五輪に大きな期待はかけられないと思う。

しかし、2020東京五輪は、ぜひロンドン五輪並みに性的な多様性を承認して、いろいろな形でLGBTが参加できるスポーツの祭典になってほしい。
そのためには、今後、日本のスポーツ関係者のLGBTへの理解を推進していかなければならないが、彼らの筋肉質な脳を考えると、あと6年ではたして間に合うだろうか?と不安になる。
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『毎日新聞』2014年8月22日朝刊「(インサイド)仁川アジア大会を前に4・多様性の祭典」
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