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台湾・高雄市の大規模なガス爆発事故 [事件・事故]

8月1日(金)
台湾南部の主要都市高雄市ので起こった大規模なガス爆発事故、第1報を聞いた時には、状況がイメージできなかったが、画像で見ると、これはひどい!
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むしろ、この状況で、よく死者24名で済んだと思う(まだ犠牲者が増えるかもしれないが)。
爆発の数時間前の時点(21時頃)で、マンホールから白い気体が吹き上がり、異臭が漂っていたようだ。
そして、深夜0時頃に大爆発が起こった。
しかも直径3kmくらいの範囲で同時多発的に。。
爆発の原因は、住宅に配給される一般的な都市ガスではなく、石油化学工場の原料用のパイプラインから漏れたプロピレンの可能性が高いようだ。
なんでそんなものが、住宅街の道路の下を通っているのか? 
工業都市化のために配管したらしいが、ちょっと日本では考えられない。

都市ガス関連の大規模な爆発として、日本では、1980年(昭和55)8月16日にJR静岡駅北口地下街で発生した事故が知られている(静岡駅前地下街爆発事故)。
まず、地下の湧水処理漕に溜まっていたメタンガスに何らかの火が引火して地下街飲食店の1軒で爆発が起こった(9時31分)。
これが都市ガスの配管を傷つけ、漏れだした都市ガスが地下街に溜まり、2度目の爆発が起こった(9時56分)。
2度目の爆発は大規模で、火元の飲食店だけでなく、直上の雑居ビルも爆発炎上し、死亡15人、負傷223人という大惨事となった。

もう少し遡ると、1970年(昭和45)4月8日に、大阪府大阪市北区(旧大淀区)国分寺付近の大阪市営地下鉄谷町線天神橋筋六丁目駅工事現場で大規模なガス爆発事故が起こっている(大阪天六ガス爆発事故)。
地下に露出した都市ガス配管の継手部分が抜け、都市ガスが噴出、通報を受けて事故処理車が出動するも現場付近でエンスト。
再始動のためにセルモーターを回したところ、その火花が漏れ出していたガスに引火して炎上(17時39分)。
大阪ガスの職員、消防士、警察官に加えて、大勢の野次馬が現場に集まったが、舗工板直下の地下部分に充満していた都市ガスに引火して大爆発(17時45分)。
工事現場の道路上に長さ約200m幅約10mにわたって約1000枚が敷設されていた舗工板ごと、人々を吹き飛ばし、死者79名、重軽傷者420名の大惨事となった。

また、東アジア圏では、1995年4月28日、大韓民国大邱広域市達西区上仁洞で大規模なガス爆発事故が発生している(大邱上仁洞ガス爆発事故)。
デパート新築工事の際、誤って都市ガスの管が破損し下水管を介して77m離れた大邱地下鉄1号線建設工事工事現場にガスが充満して爆発。
事故現場付近に位置する嶺南中学校の生徒や教師を含む102人が死亡し、202人が負傷。
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台湾・高雄で大規模ガス爆発、24人死亡259人けが
台湾南部・高雄で1日午前0時(日本時間午前1時)前、大規模な爆発があった。石油化学原料のガスが市街地の地下を通る配管から漏れて引火したと見られ、台湾当局の中央災害即応センターによると少なくとも付近住民や警察、消防団などの24人が死亡、259人がけがをした。2~3キロの範囲にわたって爆発が起き、道路が陥没するなど大きな被害が出ている。

中央通信によると、7月31日午後9時ごろにこの付近で「ガス漏れのような異臭がする」との通報があり、消防局などが警戒に当たっていたところだったという。地面からビル3階まで吹き飛ばされた車もあるといい、爆発の威力のすさまじさを物語っている。

高雄市環境保護局はエチレンかプロピレンが爆発を引き起こした可能性があると見ており、関連の会社などとともに原因を調べている。消防や警察のほか軍も1400人規模を投入して救援活動に当たり、付近住民は近くの学校などに避難した。日本の台湾との窓口機関、交流協会によると、日本人の被害は確認されていない。(台北)
『朝日新聞』2014年8月1日12時34分
http://www.asahi.com/articles/ASG813DJGG81UHBI00P.html?iref=comtop_list_int_n01
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