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7月12日(土)専修大学で写真家・石川武志さんのお話を聴講 [お勉強(研究会)]

7月12日(土)
9時、暑くて目が覚める。
涼しい部屋に移動して、30分ほど涼む。
9時半、起床。
朝食は、オレンジ・デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。

お昼ご飯は、素麺を茹でる。
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付け合わせは、天麩羅を少し。
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化粧と身支度。
黒地に茶と白の花柄のロングチュニック(3分袖)、黒のレギンス(5分)、黒のサンダル、大きな籠バッグ。
14時40分、家を出る。
東急目黒線から都営地下鉄三田線に入って神保町駅へ。
靖国通りをいつもと逆側に歩く。
「ドトール」があったので時間調整。
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16時10分、専修大学へ。
今日は、5月31日にゲスト講義に呼んでいただいた久米晶文講師の商学部(2部)「総合科目Ⅳ」のゲストで、写真家の石川武志さんがお話されるということで聴講。
教員控室で、久米先生と石川さんにご挨拶。
石川武志さんはインド文化圏におけるサード・ジェンダーの集団で、伝統的な宗教儀礼に深くかかわり、芸能者としての側面も持つHijra(ヒジュラ)を35年も撮影し続けている方。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2012-10-11-3
私とは、もう17年も前の座談会「ヒジュラに学べ!-トランス社会の倫理と論理-」( 『ユリイカ』1998年2月号 青土社。後に石井達郎『異装のセクシュアリティ(新版)』(新宿書房、2003年 に収録)でご一緒して以来のお付き合い。
石川さんの写真は芸術的であるだけでなく、学術的にも貴重な記録で、私は大好き。
それだけでなく、私の「双性原理」の発想に大きな示唆を与えてくださった。

16時35分、講義開始。
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右が久米先生、左が石川さん。
こうやって並んでいるのを見ると、お二人、似ている。
それもそのはずで、お二人は実の従兄弟。
その話をうかがった時、不思議なご縁を感じた。
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休憩を挟んで、2コマ3時間、たっぷり石川さんのお話を聴き、80枚近い写真を見せていただき大満足。
石川さんの著書『ヒジュラ-インド第三の性-』(青弓社、1995年)は何度も繰り返し読んでいるし、
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個人的にもお話はうかがっている。
2008年10月18日 石川武志写真展「HIJRAS」を見に行く 
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http://zoku-tasogare-sei.blog.so-net.ne.jp/2013-02-18-23
それでも、今日、お話をうかがって触発される点がいろいろあった。
たとえば、南インド・タミルナードゥ州のアラヴァン寺院で行われる、アラヴァン神とヒジュラの「結婚」儀式にはインド全土から数1000人のヒジュラが集まるが、同時にヒジュラとの性的関係を結ぼうとする大勢の男性も集まってくる。
なぜ彼らは、この夜、ヒジュラとセックスをしようとするのか?
それはアラヴァン神の妻となったヒジュラとセックスすることで、神とヒジュラをシェア(共有)する関係になるためと考えられる。
いわゆる「神婚(聖婚)」の典型的な形である(ヒジュラは女性ではないが・・・)。
「神婚(聖婚)」の説明はなかなか難しいが、石川さんの「神と『女』をシェアする」という解説は、簡単だがとてもわかりやすい。
私の講義で、これから使わせてもらおう。

また、ヒジュラ社会の変容についてのお話も、いろいろ考えさせられた。
インターネットの普及などにより、ヒジュラ社会にも、性別移行の最新情報が伝わるようになった。
すでに女性ホルモンを投与しているヒジュラは増えている。
今後、伝統的な去勢手術でなく、造膣を含む性別適合手術を受けるヒジュラが多くなっていくと予想される。
そうした人たちが、はたしてサード・ジェンダー的なヒジュラ・アイデンティティを持ち続けられるかかなり疑問で、西欧的なMtF(Male to Female)のトランスジェンダーになっていく可能性が強い。
それはそれで否定すべきことではないのだが、問題はインド社会の現状が男性から性別移行したTrans-Womanが女性として暮らしていける社会状況に乏しいこと。
そもそも、ネイティブ女性ですら就労できる余地が少ないのだから。
結局、セックスワークしか生きる術がなくなってしまう可能性が高い。

「現場」を踏んでいる方ならではの濃い内容で、私はおおいに勉強になったが、学生さんはどうだったのだろうか?
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質問が1つも出なかったことが気になった。
19時45分、終了。
靖国通りの「咸亨(かんきょう)酒店」で食事。
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↑ 挽肉辛し冷しそば(1000円)
おいしかったけど、量がちょっと多かった。
21時、辞去。
石川さん、久米先生、ありがとうございました。

22時、帰宅。

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