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横綱戦で1場所に2度も反則 [スポーツ]

5月24日(土)
大相撲夏場所14日目結びの一番、横綱日馬富士と大関稀勢の里の2敗同士の対戦。
押し込んだ稀勢の里を、日馬富士が叩く。
稀勢の里が前のめりに落ちた時、日馬富士の足は俵の上に残っていた。
ところが、立行司37代木村庄之助の軍配は稀勢の里に上がる。
当然、物言いがつく。
ビデオ再生を見ても、日馬富士の足は俵の上で踏み越しはない。
しかし、日馬富士の手が問題。
右手で稀勢の里の頭を叩いているが、左手が稀勢の里の髷の位置にある。
スロー再生で見ると、日馬富士の指が稀勢の里の髷に入り引いているのがわかる。
これは駄目だ。
言うまでもなく、相撲では相手の髷をつかんで引くのは反則(負け)。
審議の結果も、日馬富士の反則負け。

横綱が反則負けになったのは、2003年名古屋場所10日目、横綱朝青龍が旭鷲山を叩き込んだ際に、髷を掴んで反則負けとなって以来、11年ぶり2度目。

さすがは庄之助、よく見ていたと思う。
普通、あの体勢では、叩かれた方の体が落ちるのと、叩いた方の踏み越しを見るのが精一杯で、髷には目が向かないと思う。

今場所は12日目に、関脇豪栄道が横綱鶴竜を叩きこんだ時に、髷に手がかかったとして、反則負けになった。
この時は、土俵下に控えていた横綱白鵬がさっと手を挙げて、物言いをつけた(この時の行事も庄之助)。
控え力士、しかも横綱が物言いをつける珍しいシーンで話題になった。

しかし、横綱戦で1場所に2度も反則負けが出るのはいただけない。
プロレスじゃないんだから。
今日の日馬富士も、12日目の豪栄道も故意ではなく物の弾みだと思うが、両力士とも叩きが多い相撲スタイルが影響していると思う。
前に出る相撲だったら、こんなことは起こらないのだから。
とくに、力士の模範となるべき横綱の日馬富士は反省してほしい。

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コメント 2

ran

私もテレビで見たのですが、朝日山審判長が場内へのアナウンスで「日馬富士が稀勢の里の『ちょんまげ』をつかんだ」と説明していたのが気になりました。
相撲取りの髷は、大銀杏で丁髷ではないはず。
判っていてわざとそう言っているのか、そういった区別がすでに厳密でなのかわかりませんが。。。



by ran (2014-05-25 18:01) 

三橋順子

ranさん、いらっしゃいま~せ。
「ちょんまげ(丁髷)」はまずいですね。
解説するなら、「相撲規則」にある「髷(まげ)」でしょう。
昔は「たぶさ(髻)」とも言いましたが、今、「たぶさを掴んで」と館内説明をしても通じないでしょう。
by 三橋順子 (2014-05-25 19:46) 

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