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「ふ~、危なかった…」(熊谷市民の声?) [天文・気象・生物]

8月10日(土)
今日、高知県四万十市と山梨県甲府市で40.7度の最高気温を記録した。
このほか山梨県勝沼市で40.5度、群馬県館林市で40.1度。
国内で40度を突破したのは6年ぶり。

「ふ~、危なかった…」
この報道を聞いた熊谷市民の多くがそう思ったのではないだろうか?
熊谷(くまがや)市は江戸時代には中山道の宿場町として栄えた埼玉県北部の中心都市。
新幹線も止まる(1時間に1本だが)JR熊谷駅前には、一の谷の合戦で海上に逃れようとする平家の公達「無官大夫敦盛」を呼び戻すべく、馬上で扇をかざす鎌倉殿の御家人熊谷(くまがい)次郎直実の銅像がある。
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かっては『平家物語』、そして江戸歌舞伎のヒーローである熊谷直実を知らない人は少なかった。
だから、熊谷直実公の街と言えば、それだけで十分な知名度があった。
ところが、今では「熊谷直実?誰それ?知らね」という状態で、街そのものも、埼玉県北の地盤沈下、全国的な地方中都市の空洞化現象で、活気が失われつつあった。
そんな状況の中で、2007年8月16日、熊谷市は最高気温40.9度を記録し、岐阜県多治見市とともに、それまで山形市が持っていた40.8度の日本最高記録を破り、「日本一暑い街」のタイトルを奪取した。
その後、毎夏、猛暑の日のたびに、テレビ・メディアが熊谷に取材に頻繁に来るようになり、熊谷の知名度は再び高まった。
ということで、現在の熊谷市は「日本一暑い街」がほとんど唯一のウリになっている。

ところが、この数年の熊谷はいまひとつ冴えない。
日々の関東ローカル・ニュースの最高気温争いでは、群馬県南部の館林市や藤岡市に及ばないことが多く、名誉ある「関東の熱極」の地位を奪われつつある。
実際、今日も館林市で40.1度を記録したのに対し、熊谷市は39.1度で1度もの大差をつけられた。
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↑ 今日の館林市
この画像で尻尾だけ見えているのは、館林市のイメージキャラクター「ぽんちゃん」と思われる。
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これはまずい事態だ。
ここでもし虎の子の「日本一暑い街」のタイトルを失ったら、熊谷市は何のウリがない街になってますます寂れてしまいかねない。
ここはひとつ、市民が知恵を絞って、積極的にタイトル防衛の方策を考えるべきだろう。
たとえば、熊谷地方気象台の周囲半径1kmの路面を蓄熱しやすい黒に塗るとか。
あるいは気象台の北側に鏡壁面(わずかに凹面だとなお良い)のビルを建てるとか。
(インチキしちゃあ、駄目にゃ~ぁ!)
熊谷市で高校生活を送った者として、この夏のタイトル防衛を切に願っている。
P1010878 (3).jpg
(2013年3月26日)
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コメント 4

真樹猫ちゃん

おお、熊谷直実といえば、平家の公達敦盛を討った人として有名で
歌舞伎の一谷嫩軍記が名高いのですにゃ。
歌舞伎にしろ、源平ものにしろ、近年は取り上げられないようですにゃん。

by 真樹猫ちゃん (2013-08-10 19:45) 

三橋順子

真樹大姉さま、いらっしゃいま~せ。
え~と、あの時、大姉さまは、建礼門院様の御座船に乗っていたはずが、いつの間に九郎判官の陣屋に・・・。
いつものことながら早い変わり身でござります。
by 三橋順子 (2013-08-11 00:33) 

真樹猫ちゃん

いえいえ、お記憶違いで・・・w
あの頃から長命の大宅世継殿や夏山繁樹殿に聞くと詳しい解説がありみゃす。
あの頃、私は池の殿(頼盛殿)のお使いで鎌倉へ行っておりみゃした。
池の殿は都落ちもせず、そのまま都で楽~に暮らしたにょです。

by 真樹猫ちゃん (2013-08-11 12:42) 

三橋順子

ほう、池殿の寝返りを仲介したのが大姉様でありましたか。
入道相国様のご恩顧をあれだけ被りながら・・・・。

by 三橋順子 (2013-08-11 16:58) 

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