松江市女性行方不明事件（続報）

10月13日（土）

島根県松江市の女性行方不明事件の続報が出た。
失踪から２週間が経ったにもかかわらず、いまだに手掛かりは無し。

捜査関係者は「現時点で事件か事故かも判断できない」と言っている。
11月から東京でネイルアートを勉強しようとしている女性が自殺するとは思えないので自殺の可能性は除外したのだろう。

「柏木さんの車が県内を出た可能性は低い」というのはＮシステム（自動車ナンバー自動読取装置）に引っかかっていないということだろう。
となると、事故を想定すると、松江市の地形から、捜査関係者が探しているように水の中の可能性が高い。

しかし、いくら松江が水辺の街とはいえ、山の中ではないのだから転落事故ならそれなりの痕跡があるはずだ。

ともかく、車が発見されていないことが気になる。

人を隠すことに比べて、車を隠すのはけっこう難しい。
路上や駐車場に乗り捨てれば、たいていはそれほど時間を置かずに発見される。
湖とか海とかに投棄すれば隠せないこともないが、目撃されたり痕跡が残ったりする。
意外に見つからないのは、個人の家の車庫かもしれない。
つまり、やはり事件で、車ごと拉致された可能性だ。

それと、現代の若い女性にとって携帯電話は必須アイテム。
その通信記録や発信地を調べれば、その人を取り巻く人間関係や行動パターンはかなり再現できるはず。
そこらへん、警察は当然、洗っているだろう。
それで人間関係のトラブルが出てこないのなら、偶発的に事件に巻き込まれた可能性を疑うべきだと思う。

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女性不明、有力手がかりなし…公開捜査１週間

先月２７日から行方不明になっている松江市菅田町、飲食店員柏木佐知子さん（２６）について、松江署が公開捜査を始めて１３日で１週間。

これまで４７件の情報が寄せられ、延べ６５０人の捜査員を投入しているが、有力な手がかりは得られていない。

同署は１２日、前日寄せられた「岸壁の車止めに傷がある」との情報をもとに、松江市東朝日町の大橋川の船着き場周辺を午前１０時から７０人態勢で捜索。県警機動隊と境海上保安部のダイバー計１０人が約２時間、岸壁から４０メートル先まで水中を捜したが、車は見つからず、この場所での捜索を打ち切った。

車止めに付いていた白い塗料も、解析の結果、柏木さんの車のものではないと判明した。

同署はこれまで、柏木さんの車が県内を出た可能性は低いとみて、松江市の中心部を重点的に捜索。大橋川や中海もダイバーが潜って調べた。柏木さんと交流のある複数の知人を聴取したが、トラブルに巻き込まれた形跡はなかった。

また、友人らによると、柏木さんはネイルアートの勉強をするために、今月末で勤務先の飲食店を辞めて上京する予定で、１人で失踪する理由は見あたらなかった。捜査関係者は「現時点で事件か事故かも判断できない」としている。

友人の女性（２７）は「１１月から東京で一緒に暮らす予定だった。一人で突然姿を消すなんて信じられない。早く帰ってきてほしい」と声を絞り出すように語った。

柏木さんは先月２６日夜から２７日未明にかけて、同市寺町の飲食店で働き、午前２時頃、松江市内で知人と別れた後、車ごと行方がわからなくなった。

身長約１メートル５５。当日は上が白、スカート部分が黒のワンピースなどを着用していた。車は白のトヨタ「ｂＢ」で、ナンバーは島根５００め７０７１。情報提供は松江署（０８５２・２８・０１１０）へ。
（寺田航、大槻浩之）

『読売新聞』2012年10月13日11時51分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121013-OYT1T00001.htm?from=ylist