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愛川純子著『セクシィ仏教』 [読書]

愛川純子さんから今年の2月に出た、ご著書『セクシィ仏教』(メディアファクトリー新書 2012年2月 740円+税)をいただいた。
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第1章 女犯の歴史
第2章 天上界の色事情
第3章 婬戒―禁じられた性
第4章 僧と愛欲
第5章 愛欲と救い

テーマがテーマだけに、また、手軽な新書という枠組みの中で、記述内容・スタイルに苦労されたことがよくわかる。

でも、全体的にとても読みやすく、仏の教えと煩悩・愛慾という難しいテーマのポイントは外していない。
売れ行きが良いのもうなずける。

私的には、第3章の性欲と戒律の解説で、いろいろな性欲処理法を考える弟子たちに、お釈迦様が「波羅夷(はらい=教団追放)だ」を連発するのが笑えた。

セクシュアリティの歴史に興味がお有りの方には、お勧めの1冊。

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コメント 4

カナッペ

女性は救われることはないと仏陀はおっしゃったそうですが、その辺のところをどう分析し、どう結論付けたのかが楽しみではあります。
絶対に読んでみたい一冊です。
by カナッペ (2012-09-04 19:11) 

Yuri

同じ新書で「セクシィ古文」は読みました。こういう風に書いてくれると古文も宗教もとっつきやすくなりますよね。
by Yuri (2012-09-04 23:37) 

三橋順子

カナッペさん、いらっしゃいま~せ。

>女性は救われることはないと仏陀はおっしゃったそうですが、その辺のところをどう分析し、どう結論付けたのかが楽しみではあります。

著者は仏教学者ではないので、そこらへんは敢えて詰めていないと思います。ただ、煩悩(性欲)をもつ女性としての立場から書かれていることは、リアルな説得力があります。

ぜひ、ご覧になってくださいませ。

by 三橋順子 (2012-09-05 02:34) 

三橋順子

Yuriさん、いらっしゃいま~せ。

>同じ新書で「セクシィ古文」は読みました。
田中貴子さんですね。

>こういう風に書いてくれると古文も宗教もとっつきやすくなりますよね。
はい、とても読みやすいです。お勧めします。

by 三橋順子 (2012-09-05 02:36) 

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