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夏の会津の旅2日目(その4:中ノ沢温泉「御宿 万葉亭」・温泉) [旅]

8月22日(水)~23日(木)

(続き)

少し横になって、酔いが醒めたところで、貸切風呂「和合の湯」へ。
予約制だけど、無料なのが有りがたい(昨日の宿は3150円だった)。

小判型と円形の陶器の浴漕が並んでいる。
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山際なので景色は良くないが、お湯はすばらしい。
強酸性の硫黄泉で、サラサラで身体に浸み入るような気持ちの良いお湯。
ほんとうに、もっと入っていたいと思うようなお湯(強酸性の湯は長湯は禁物なのだが)。

「万葉亭」の温泉の源泉は、安達太良山の西麓、沼の平にある「障子が岩」と呼ばれる溶岩の烈目から湧き出る「沼尻元湯」。

源泉温度は71.8度で、自然湧出で湧出量は13400リットル/分(2009年の調査)で、秋田県玉川温泉の9000リットル/分を上回り、単独泉源の湧出量としては日本一の可能性が高い。

当然、加水・加熱、循環一切なしの源泉かけ流し。

Phは1.9の酸性。
無色透明だが、嘗めるとやや苦い酸味(苦いレモンの味?)を感じる。
硫化水素は7kmに及ぶ引湯の間に飛んでしまい、ごくわずか臭うだけ。

泉質は、酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性 低張性 高温泉)。

陽イオンは、カルシウムイオンが52%、アルミニウムイオンが18%、次いでナトリウムイオンが11%、マグネシウムイオン8%、さらにカリウムイオン5%、鉄(2+)イオン4%(重量比)。

陰イオンは、硫酸イオンが64%、硫酸水素イオンが19%、塩素イオンが16%、フッ素イオンが少々。
遊離静分は、メタケイ酸が157.4mg/kg。
成分総量は3002mg/kg。

今まで私が入った温泉の中では、かなり濃い方。

南伊豆下加茂温泉「南楽」 8091mg/kg
山形・湯野浜温泉源泉   5005mg/kg
福島・中の沢温泉      3002mg/kg
島根・玉造温泉       1750mg/kg
福島・東山温泉       1716mg/kg
新潟・赤倉温泉       1222mg/kg
箱根・強羅温泉       1013mg/kg
福島・湯野上温泉       418mg/kg

貸切風呂の鍵をフロントに返す時に、「温泉成分表のコピー、あったらいただけませんか」とお願いした。
支配人(ご主人?)が事務所の机を探してくださったがストックはなかった。
仕方がないのであきらめたら、浴場の壁に懸っている額を外してきて、中の表を取り出してコピーしてくださった。

なんと親切!

「わざわざありがとうございました」と御礼を言うと、
「温泉の成分にご興味がおありですか?」と尋ねられた。
「はい、あちこちの温泉を比べています。こちら、ほんとうに良いお湯なので、データで確かめたくて・・・」と答えたら、
「なかなか、お湯の質までわかってくださるお客様は少ないので、うれしいです」とのこと。

これは1回入っただけではもったいないと思い、目覚まし掛けて夜中に起き、大浴場へ。

下の画像はお宿のHPからナラの林に囲まれた露天風呂。
私が入った時は真っ暗だったが、それでも森に囲まれている気配は十分で、たっぷり癒された。
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ぐっすり眠って、6時、起床。

7時半、朝食。
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時間があったのでお宿の近くを散策。
昨日から瀬音が気になっていた谷川を探しに、森の中に入る。
山道を5分ほど歩いたら、水量豊かな渓流があった。
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渓流沿いの広葉樹の森の中で撮影。
なぜかこういう場所が大好きなのだ。
幼いころ、こうした山の中で遊んでいたからだろう。
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マイクロバスで猪苗代駅まで送ってもらう。

お料理も、温泉も、周囲の環境も、そして接客サービスもすばらしい。
私のように車を運転しない人には、たしかに足の便が悪いが、それを考えても、なお「ぜひ、また来たい」と思うお宿だった。

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