いくらでも相手してやるから、かかってこい! [現代の性(性別越境・性別移行)]
3月21日(水・祝)
20日頃から、Twitter上で、GID学会で私が講演することや、畑野とまとさんが登壇することへの、反対運動(破壊工作)が始まったようだ。
20年前まで、ネオンきらめく新宿・歌舞伎町で「誘蛾灯の順子姐さん」の二つ名を背負ていたわけで、たとえ老いてもGIDチンピラなんかには負けないよ。
いくらでも相手してやるから、かかってこい!
でも、そういう卑劣な奴、ビビリだから、会場に来られないのだよね。
私が「GID学会の20年を振り返る」講演をする適格者かどうかは、自分でも疑問に思わないでもない。
ただ、誰を講演者に指定し、テーマを委ねるかは大会長の権限。
文句があるなら、私でなく大会長に言うべき。
私は会員として大会長の要請を受諾し、自分の全力を尽くすだけ。
20日頃から、Twitter上で、GID学会で私が講演することや、畑野とまとさんが登壇することへの、反対運動(破壊工作)が始まったようだ。
20年前まで、ネオンきらめく新宿・歌舞伎町で「誘蛾灯の順子姐さん」の二つ名を背負ていたわけで、たとえ老いてもGIDチンピラなんかには負けないよ。
いくらでも相手してやるから、かかってこい!
でも、そういう卑劣な奴、ビビリだから、会場に来られないのだよね。
私が「GID学会の20年を振り返る」講演をする適格者かどうかは、自分でも疑問に思わないでもない。
ただ、誰を講演者に指定し、テーマを委ねるかは大会長の権限。
文句があるなら、私でなく大会長に言うべき。
私は会員として大会長の要請を受諾し、自分の全力を尽くすだけ。
GID学会の講演原稿を脱稿 [お仕事(講義・講演)]
3月21日(水・祝)
3時、GID学会の講演原稿を脱稿。
「落ち」もちゃんと入れた。
約12000字。
予定(15000字)より少ないが、昔の新聞記事をかなり入れたので、途中でその解説をしようと思う。
ともかく、時間オーバーは厳禁だし、手話通訳がつくとのことなので、余裕をもってゆっくりしゃべろうと思う。
3時、GID学会の講演原稿を脱稿。
「落ち」もちゃんと入れた。
約12000字。
予定(15000字)より少ないが、昔の新聞記事をかなり入れたので、途中でその解説をしようと思う。
ともかく、時間オーバーは厳禁だし、手話通訳がつくとのことなので、余裕をもってゆっくりしゃべろうと思う。
レズビアン・イベントの参加資格『戸籍上女性限定』問題 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]
3月21日(水・祝)
毎度おなじみ「レズビアン・イベントの参加資格『戸籍上女性限定』問題」、理屈以前に不思議に思うのは、どうしてそこまで戸籍上の性別を重視するのか?
たとえば、見かけ(gender expression)も行動パターン(gender role)もまったく男性、性自認(gender identity)も「俺、男っす」で、女性が大好きのセクハラ兄ちゃん、でも、戸籍は女性という人。
一方、見かけも行動パターンもほぼ女性、性自認も「私は女」で、女性が好き、でも、戸籍は男性のままという人。
レズビアンにとって、どちらが異分子で危険なのだろう?
やはり、後者なのだろうか?
たとえ使う気がまったくなくても、性器として機能しなくても、ともかく股間が出っ張っていたらNGという、身体(性器)本質主義はもういい加減、止めて欲しい。
というか、国際的なLGBTをめぐる人権感覚では、かなり以前から、そういう身体本質主義はNGなのだけど。
どこかのレズビアン系のイベントが、参加条件を「戸籍上女性限定」にして、トランス女性を実質排除するそれがのは、私的なイベントとしては勝手だと思う。
しかし、「Tokyo Rainbow Pride Weak」の登録イベントというのは、やはりまずいとだろうと思う思う。
「LGBT」って枠組みでTRPをやるなら、L/G/B/Tの間で無用の軋轢を生まないようにお互いが配慮すべきだと思うけど、現状は今回のようにマンパワーの大きなGとLの流儀が通される。
それじゃあ、マンパワーが弱いT(Bはもっと)は、いっしょにやる意味はあるのか?と考えてしまう。
話が元に戻るが、トランス女性って、レズビアンにとってはそんなに危険な存在なのかな?
そうした感覚をもつのは勝手だけど、それだとレズビアンとトランス女性がいっしょにイベントするのは無理ってことだよ。
トランス女性だって、自分たちのことをまるで性犯罪者予備軍みたいに思っているレズビアンと同席しても楽しくないし。
だとすると、やっぱり「LGBT」なんていう枠組みはフィクションもいいとこだよね。
社会の中で(一応)女性として生活している私個人は、そもそもそういう差別的なイベントには一切近づかないようにしているし、「LGBT」という枠組みから「あいつら危険だから」という理由でトランス女性を外してもらっても、たいして(というか、ほとんど)困らない。
「T」の枠は、たくさんいるトランス男性が担ってくれるから、それでもいいのだろう。
毎度おなじみ「レズビアン・イベントの参加資格『戸籍上女性限定』問題」、理屈以前に不思議に思うのは、どうしてそこまで戸籍上の性別を重視するのか?
たとえば、見かけ(gender expression)も行動パターン(gender role)もまったく男性、性自認(gender identity)も「俺、男っす」で、女性が大好きのセクハラ兄ちゃん、でも、戸籍は女性という人。
一方、見かけも行動パターンもほぼ女性、性自認も「私は女」で、女性が好き、でも、戸籍は男性のままという人。
レズビアンにとって、どちらが異分子で危険なのだろう?
やはり、後者なのだろうか?
たとえ使う気がまったくなくても、性器として機能しなくても、ともかく股間が出っ張っていたらNGという、身体(性器)本質主義はもういい加減、止めて欲しい。
というか、国際的なLGBTをめぐる人権感覚では、かなり以前から、そういう身体本質主義はNGなのだけど。
どこかのレズビアン系のイベントが、参加条件を「戸籍上女性限定」にして、トランス女性を実質排除するそれがのは、私的なイベントとしては勝手だと思う。
しかし、「Tokyo Rainbow Pride Weak」の登録イベントというのは、やはりまずいとだろうと思う思う。
「LGBT」って枠組みでTRPをやるなら、L/G/B/Tの間で無用の軋轢を生まないようにお互いが配慮すべきだと思うけど、現状は今回のようにマンパワーの大きなGとLの流儀が通される。
それじゃあ、マンパワーが弱いT(Bはもっと)は、いっしょにやる意味はあるのか?と考えてしまう。
話が元に戻るが、トランス女性って、レズビアンにとってはそんなに危険な存在なのかな?
そうした感覚をもつのは勝手だけど、それだとレズビアンとトランス女性がいっしょにイベントするのは無理ってことだよ。
トランス女性だって、自分たちのことをまるで性犯罪者予備軍みたいに思っているレズビアンと同席しても楽しくないし。
だとすると、やっぱり「LGBT」なんていう枠組みはフィクションもいいとこだよね。
社会の中で(一応)女性として生活している私個人は、そもそもそういう差別的なイベントには一切近づかないようにしているし、「LGBT」という枠組みから「あいつら危険だから」という理由でトランス女性を外してもらっても、たいして(というか、ほとんど)困らない。
「T」の枠は、たくさんいるトランス男性が担ってくれるから、それでもいいのだろう。
3月21日(水・祝)電話取材を受ける [お仕事(出演・取材協力)]
3月21日(水・祝) 雪 東京 6.6度 湿度100%(15時)
12時、起床。
ほんとうに雪が降っている。
牡丹雪で地面が濡れているので積もることはなさそうだが。
寒いので、自宅で過ごす。
朝食は、アマンドショコラとコーヒー。
「日記」を書く。
昼食は、残りご飯、鶏肉、ほうれん草など。
16時過ぎ、『毎日新聞』大阪支社学芸部の記者さんの取材(電話)を受ける。
取材テーマは、ドキュメンタリー映画「恋とボルバキア」(小野さやか監督)、アカデミー外国語映画賞を受賞したチリ映画「A Fantastic woman(邦題:ナチュラルウーマン)」、ドラマ「女子的生活」(NHK総合)など、最近のトランスジェンダー映画・ドラマの増加の評価について。
なんだかんだで45分ほどコメント。
終わった後、側にいた家猫さんに、
「今のコメント、いくらぐらいだと思う?」
と聞いたら。
「5000円くらいかにゃ」
という返事。
専門知識に基づいてコメントしているのだから、自分でもそんなものかと思うけど、たぶん1円ももらえない。
弁護士さんみたいに「相談30分、×000円」みたいなシステムにならないものだろうか?
夕食は、牛肉のソース炒め。
レタス。
菜の花の辛子醤油。
菜花と油揚げ、えのき茸のお味噌汁。
お風呂に入って温まる。
夜中、執筆。
(続く)
12時、起床。
ほんとうに雪が降っている。
牡丹雪で地面が濡れているので積もることはなさそうだが。
寒いので、自宅で過ごす。
朝食は、アマンドショコラとコーヒー。
「日記」を書く。
昼食は、残りご飯、鶏肉、ほうれん草など。
16時過ぎ、『毎日新聞』大阪支社学芸部の記者さんの取材(電話)を受ける。
取材テーマは、ドキュメンタリー映画「恋とボルバキア」(小野さやか監督)、アカデミー外国語映画賞を受賞したチリ映画「A Fantastic woman(邦題:ナチュラルウーマン)」、ドラマ「女子的生活」(NHK総合)など、最近のトランスジェンダー映画・ドラマの増加の評価について。
なんだかんだで45分ほどコメント。
終わった後、側にいた家猫さんに、
「今のコメント、いくらぐらいだと思う?」
と聞いたら。
「5000円くらいかにゃ」
という返事。
専門知識に基づいてコメントしているのだから、自分でもそんなものかと思うけど、たぶん1円ももらえない。
弁護士さんみたいに「相談30分、×000円」みたいなシステムにならないものだろうか?
夕食は、牛肉のソース炒め。
レタス。
菜の花の辛子醤油。
菜花と油揚げ、えのき茸のお味噌汁。
お風呂に入って温まる。
夜中、執筆。
(続く)
埼玉医大「性転換手術」報道、1例目と2例目 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]
3月21日(水・祝)
埼玉医大の「性転換手術」報道を振り返ると・・・。
1例目(1998年10月16日:女性から男性)と2例目(1999年6月25日:男性から女性)を比べると、ほぼ同じか、2例目の方が扱いが大きかったりする。
同じ新聞で比較してみる。
↑ 『スポーツ報知』1998年10月17日
↑ 『スポーツ報知』1999年6月26日。
見出しは明らかに2例目の男性→女性の方が大きい
一般的には「最初」より「二度目」は扱いが小さくなるはずだが。
フェミニズム系の研究者だと「社会的劣位にある女性が優位に立つ男性になるより、社会的優位な男性がより劣位の女性になることの方が注目される」みたいなジェンダー・バイアス的な分析をすると思う。
おそらくそれはある。
でも、実はそれだけでなく、当事者もしくはその背後の支援グループのプロデュース能力(メディアへの情報提供)によっても、報道の大きさはかなり違ってくる。
↑ 『毎日新聞』 1999年6月25日夕刊。
当事者の「手記」を提供したので扱いが大きくなった。
埼玉医大の「性転換手術」報道を振り返ると・・・。
1例目(1998年10月16日:女性から男性)と2例目(1999年6月25日:男性から女性)を比べると、ほぼ同じか、2例目の方が扱いが大きかったりする。
同じ新聞で比較してみる。
↑ 『スポーツ報知』1998年10月17日
↑ 『スポーツ報知』1999年6月26日。
見出しは明らかに2例目の男性→女性の方が大きい
一般的には「最初」より「二度目」は扱いが小さくなるはずだが。
フェミニズム系の研究者だと「社会的劣位にある女性が優位に立つ男性になるより、社会的優位な男性がより劣位の女性になることの方が注目される」みたいなジェンダー・バイアス的な分析をすると思う。
おそらくそれはある。
でも、実はそれだけでなく、当事者もしくはその背後の支援グループのプロデュース能力(メディアへの情報提供)によっても、報道の大きさはかなり違ってくる。
↑ 『毎日新聞』 1999年6月25日夕刊。
当事者の「手記」を提供したので扱いが大きくなった。
資料(古い新聞記事)をスキャン [お仕事(講義・講演)]
「A Day In The Life」(新宿2丁目)へ [現代の性(性別越境・性別移行)]
19日(月)
(続き)
18時半、家を出る。
東急東横線・東京メトロ副都心線で新宿三丁目駅へ
夕食は新宿二丁目の台湾料理「荘園」。
↑ 麻婆豆腐定食(980円)。
20時過ぎ、伏見憲明さん「A Day In The Life」(新宿2丁目)へ。
二丁目「ゲイタウン」の形成について、南定四郎さんの語りを中心に意見交換。
その後、佐々木掌子さん(臨床心理学)のトークライブを聴く。
生徒役(司会)の伏見さんは、1990年代から2000年代初頭の「性同一性障害」の全盛期にトランス(性別移行)問題に関心を持ち、その後、関心を失ってしまったとのこと。
だから、その後の15年間くらいの議論の蓄積がすっぽり抜けている。
先生役(講師)の佐々木掌子さんは、その15年間くらいに研究実績を積み重ねていった方。
そして、バリバリの研究者だから用語・概念をとても大事にする。
その結果、質問と答えが噛み合わないというか、すれ違うというか、佐々木さんにしてみると、論理的に回答不能な質問があったりする。
最初はずっと黙っていようと思ったが、主催者がこっちに振るので、結局、「解説的通訳」みたいなことをすることになった。
また、出しゃばってしまい、ちょっと自己嫌悪。
「A Day In The Life」で、元参議院議員(現在浪人中)の松浦大悟さんに出会う。
Twitterでは、ずいぶん以前からやり取りしていたが、実際にお会いするのは初めて。
思いがけず、うれしい出会いだった。
23時半、辞去。
二丁目の裏通りで、すごくスタイルの良いドラァグ・クイーンとすれ違う。
「二丁目」から0時45分に帰宅。
一息入れた後、2~5時まで講演原稿の執筆。
昼間書いた分を手直ししながら加筆。
まだ7000字だけど、もう体力の限界。
就寝、5時。
(続き)
18時半、家を出る。
東急東横線・東京メトロ副都心線で新宿三丁目駅へ
夕食は新宿二丁目の台湾料理「荘園」。
↑ 麻婆豆腐定食(980円)。
20時過ぎ、伏見憲明さん「A Day In The Life」(新宿2丁目)へ。
二丁目「ゲイタウン」の形成について、南定四郎さんの語りを中心に意見交換。
その後、佐々木掌子さん(臨床心理学)のトークライブを聴く。
生徒役(司会)の伏見さんは、1990年代から2000年代初頭の「性同一性障害」の全盛期にトランス(性別移行)問題に関心を持ち、その後、関心を失ってしまったとのこと。
だから、その後の15年間くらいの議論の蓄積がすっぽり抜けている。
先生役(講師)の佐々木掌子さんは、その15年間くらいに研究実績を積み重ねていった方。
そして、バリバリの研究者だから用語・概念をとても大事にする。
その結果、質問と答えが噛み合わないというか、すれ違うというか、佐々木さんにしてみると、論理的に回答不能な質問があったりする。
最初はずっと黙っていようと思ったが、主催者がこっちに振るので、結局、「解説的通訳」みたいなことをすることになった。
また、出しゃばってしまい、ちょっと自己嫌悪。
「A Day In The Life」で、元参議院議員(現在浪人中)の松浦大悟さんに出会う。
Twitterでは、ずいぶん以前からやり取りしていたが、実際にお会いするのは初めて。
思いがけず、うれしい出会いだった。
23時半、辞去。
二丁目の裏通りで、すごくスタイルの良いドラァグ・クイーンとすれ違う。
「二丁目」から0時45分に帰宅。
一息入れた後、2~5時まで講演原稿の執筆。
昼間書いた分を手直ししながら加筆。
まだ7000字だけど、もう体力の限界。
就寝、5時。
3月19日(月)講演原稿を書き始める [お仕事(講義・講演)]
忙しいのかな? [日常]
3月19日(月)
数日前、久しぶりにお会いした精神科のK先生に「三橋さん、大丈夫ですか? あまり忙しそうで、壊れないか心配になる」と言われた。
気遣っていただいて、とてもありがたかった。
ただ、自分としては「今は、大学が春休み中で、どちらかと言えば暇な時期」という感覚がある。
客観的に見ると、そうでもないのはわかっているのだが、自分であまり「忙しい」と思っていないので、精神的なストレスはあまりない。
これが新学期になって、大学の講義が始まると、もっと「忙しい」という感覚になって、ストレスが高まると思う。
ただ、身体は加齢で確実に衰えているし、無理が効かなくなっている。
でも、その分、負荷がかかりすぎると、素直にダウンするので、かえって大丈夫なのかなと思う。
数日前、久しぶりにお会いした精神科のK先生に「三橋さん、大丈夫ですか? あまり忙しそうで、壊れないか心配になる」と言われた。
気遣っていただいて、とてもありがたかった。
ただ、自分としては「今は、大学が春休み中で、どちらかと言えば暇な時期」という感覚がある。
客観的に見ると、そうでもないのはわかっているのだが、自分であまり「忙しい」と思っていないので、精神的なストレスはあまりない。
これが新学期になって、大学の講義が始まると、もっと「忙しい」という感覚になって、ストレスが高まると思う。
ただ、身体は加齢で確実に衰えているし、無理が効かなくなっている。
でも、その分、負荷がかかりすぎると、素直にダウンするので、かえって大丈夫なのかなと思う。
米国で性別適合手術を受ける人が増加(日本との比較考察) [現代の性(性別越境・性別移行)]
3月19日(月)
なかなか興味深いデータ。
まず、「トランスジェンダーの成人の数は140万人と推定」という部分。
アメリカの総人口は、3億2570万人(2017年)、未成年の比率を20%と見ると、成人人口はだいたい2億6000万人。
ということは、140万÷26000万×100=0.54%。
まあ、妥当な推測だと思う。
次に「性転換症(トランスセクシャリズム)または性同一性障害と診断された3万7,827人(年齢の中央値38歳)のうち、4,118人(10.9%)が性別適合手術を受けていた」
性同一性障害と診断された人で性別適合手術を受けた人が10.9%(10人に1人)というデータ。
日本では、受診者に対する戸籍性別変更者の割合で20.8%(4671/22435)というデータがある。FtMが23.3%、MtFが16.0%でFtMの方が率が高い。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20170319
分母がアメリカは診断数、日本は受診者数で算出方法が違うので厳密な比較はできないが、だいたい似たような比率になるような気がする。
(針間先生に聞いてみよう)
アメリカでは「2000年から2014年にかけて性別適合手術の実施件数が4倍近くに増加した」とのことで、保険制度の変化が影響しているようだ。
日本国内の手術数の変化はどうなのだろう?
2000年だと数例だが、2014年の手術数のデータが見つからない。
国外を含めれば,日本人の手術数は4倍どころじゃなく、もっと激増している。
2000年だとおそらく10~20人、2014年だと800~1000人ではないだろうか。
ということは、40~100倍ということになる。
そうした手術数の激増をもたらしたのは、2004年に施行された「GID特例法」による性別適合手術への「誘導」である。
------------------------------------------------------------------------------
米国で性別適合手術を受ける人が増加
米国では性別適合手術の保険適用が拡大されたことで、同手術を受けるトランスジェンダーが増えたことが、米ジョンズ・ホプキンズ大学放射線学のBrandyn Lau氏らによる研究から明らかになった。全米の入院患者のデータを分析した結果、2000年から2014年にかけて性別適合手術の実施件数が4倍近くに増加したことが分かったという。この研究結果は「JAMA Surgery」2月28日オンライン版に掲載された。
米国では心と身体の性が一致しないトランスジェンダーの成人の数は140万人と推定されている。トランスジェンダーの人には身体の性を心の性に合わせるためにホルモン療法や性器、乳房などの手術、顔の輪郭形成術といった性別適合治療を受けることを望む人が少なくない。
医療制度改革法(ACA、通称オバマケア)がトランスジェンダーに対する差別を禁止したことを機に、米国ではそうした性別適合治療に保険が適用される動きが広がった。しかし、実際にどの程度、性別適合治療が実施され、どのように治療費が負担されているのかについては不明だったという。そこでLau氏らは今回、全米の入院患者のデータベースを用いて2000~2014年の性別適合手術の実施件数や手術を受けたトランスジェンダーの人たちの特徴などについて調べた。
その結果、同期間に性転換症(トランスセクシャリズム)または性同一性障害と診断された3万7,827人(年齢の中央値38歳)のうち、4,118人(10.9%)が性別適合手術を受けていた。また、同期間に同手術の実施件数は4倍近くに増えたことも分かった。
さらに、同期間に性別適合手術を自費で受けた人の割合にも変化がみられた。2000~2005年には手術を受けた人の約50%が自費で受けていたが、その割合は2006~2011年には65%まで増加。その後、2012~2014年には39%に減少し、残る61%で公的保険(メディケアまたはメディケイド)や民間保険が適用されていた。
このほか、これまでに性別適合手術による死亡例がないことも明らかになった。この点について、Lau氏らは「性別適合手術は安全ではないという批判が正当ではない可能性を示唆した結果だ」としている。
また、同氏は「トランスジェンダーの患者に関するデータがなければ、正しいことを行っているのか、また改善するためには何をすれば良いのかを判断することができない。今回の研究では現時点で入手可能なデータで最良のものを用いてこの問題に取り組んだ」と説明。その上で「今後、さらにデータの集積が進めば、トランスジェンダーの患者間のアウトカムや差異の評価も可能になるだろう」としている。
研究論文の筆頭著者で同大学アウトカム研究外科センター(JSCOR)のJoseph Canner氏も「現在は性別適合手術の実施件数を集計する段階だが、将来的には患者やクリニックが報告したアウトカムを検討する段階まで進めることができるはずだ。そうすれば性別適合手術を他のさまざまな外科手術と同じレベルに位置づけることができるだろう」と話している。(HealthDay News 2018年2月28日)
「医療NEWS」2018年03月15日 AM10:00
http://www.qlifepro.com/news/20180315/gender-compatible-surgery-increases.html
なかなか興味深いデータ。
まず、「トランスジェンダーの成人の数は140万人と推定」という部分。
アメリカの総人口は、3億2570万人(2017年)、未成年の比率を20%と見ると、成人人口はだいたい2億6000万人。
ということは、140万÷26000万×100=0.54%。
まあ、妥当な推測だと思う。
次に「性転換症(トランスセクシャリズム)または性同一性障害と診断された3万7,827人(年齢の中央値38歳)のうち、4,118人(10.9%)が性別適合手術を受けていた」
性同一性障害と診断された人で性別適合手術を受けた人が10.9%(10人に1人)というデータ。
日本では、受診者に対する戸籍性別変更者の割合で20.8%(4671/22435)というデータがある。FtMが23.3%、MtFが16.0%でFtMの方が率が高い。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20170319
分母がアメリカは診断数、日本は受診者数で算出方法が違うので厳密な比較はできないが、だいたい似たような比率になるような気がする。
(針間先生に聞いてみよう)
アメリカでは「2000年から2014年にかけて性別適合手術の実施件数が4倍近くに増加した」とのことで、保険制度の変化が影響しているようだ。
日本国内の手術数の変化はどうなのだろう?
2000年だと数例だが、2014年の手術数のデータが見つからない。
国外を含めれば,日本人の手術数は4倍どころじゃなく、もっと激増している。
2000年だとおそらく10~20人、2014年だと800~1000人ではないだろうか。
ということは、40~100倍ということになる。
そうした手術数の激増をもたらしたのは、2004年に施行された「GID特例法」による性別適合手術への「誘導」である。
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米国で性別適合手術を受ける人が増加
米国では性別適合手術の保険適用が拡大されたことで、同手術を受けるトランスジェンダーが増えたことが、米ジョンズ・ホプキンズ大学放射線学のBrandyn Lau氏らによる研究から明らかになった。全米の入院患者のデータを分析した結果、2000年から2014年にかけて性別適合手術の実施件数が4倍近くに増加したことが分かったという。この研究結果は「JAMA Surgery」2月28日オンライン版に掲載された。
米国では心と身体の性が一致しないトランスジェンダーの成人の数は140万人と推定されている。トランスジェンダーの人には身体の性を心の性に合わせるためにホルモン療法や性器、乳房などの手術、顔の輪郭形成術といった性別適合治療を受けることを望む人が少なくない。
医療制度改革法(ACA、通称オバマケア)がトランスジェンダーに対する差別を禁止したことを機に、米国ではそうした性別適合治療に保険が適用される動きが広がった。しかし、実際にどの程度、性別適合治療が実施され、どのように治療費が負担されているのかについては不明だったという。そこでLau氏らは今回、全米の入院患者のデータベースを用いて2000~2014年の性別適合手術の実施件数や手術を受けたトランスジェンダーの人たちの特徴などについて調べた。
その結果、同期間に性転換症(トランスセクシャリズム)または性同一性障害と診断された3万7,827人(年齢の中央値38歳)のうち、4,118人(10.9%)が性別適合手術を受けていた。また、同期間に同手術の実施件数は4倍近くに増えたことも分かった。
さらに、同期間に性別適合手術を自費で受けた人の割合にも変化がみられた。2000~2005年には手術を受けた人の約50%が自費で受けていたが、その割合は2006~2011年には65%まで増加。その後、2012~2014年には39%に減少し、残る61%で公的保険(メディケアまたはメディケイド)や民間保険が適用されていた。
このほか、これまでに性別適合手術による死亡例がないことも明らかになった。この点について、Lau氏らは「性別適合手術は安全ではないという批判が正当ではない可能性を示唆した結果だ」としている。
また、同氏は「トランスジェンダーの患者に関するデータがなければ、正しいことを行っているのか、また改善するためには何をすれば良いのかを判断することができない。今回の研究では現時点で入手可能なデータで最良のものを用いてこの問題に取り組んだ」と説明。その上で「今後、さらにデータの集積が進めば、トランスジェンダーの患者間のアウトカムや差異の評価も可能になるだろう」としている。
研究論文の筆頭著者で同大学アウトカム研究外科センター(JSCOR)のJoseph Canner氏も「現在は性別適合手術の実施件数を集計する段階だが、将来的には患者やクリニックが報告したアウトカムを検討する段階まで進めることができるはずだ。そうすれば性別適合手術を他のさまざまな外科手術と同じレベルに位置づけることができるだろう」と話している。(HealthDay News 2018年2月28日)
「医療NEWS」2018年03月15日 AM10:00
http://www.qlifepro.com/news/20180315/gender-compatible-surgery-increases.html