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『朝日新聞』3月31日夕刊「そのゲイ像、誤解かも?」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

3月31日(土)

『朝日新聞』3月31日夕刊掲載の「そのゲイ像、誤解かも?」(社会部:原田朱美記者)に、ちょっとだけ私のコメントが載っています。
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旧知の原田記者から、メールが来たのは年末ぎりぎり、渋谷の朝日新聞のサテライト・オフィスに出向いてお話ししたのが年が明けた1月11日(この日、私は風邪でボロボロ)。

原田記者、調査・取材・分析・記事化に3カ月もかけたことになります。
丁寧な仕事ぶりに敬服です。

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国際トランスジェンダー可視化の日 [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月31日(土)

今日は「国際トランスジェンダー可視化の日(International Transgender Day Of Visibility)」。

トランスジェンダーがプライドをもって社会の中で活動していることをアピールして、トランスフォビアへの反対を訴える日です。
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病理を前提とする対応は過去のものに [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月31日(土)

明日から新年度ということで、いくつかの大学からトランスジェンダーの学生への対応について、意見を求められている。

以前は「病理を前提としない対応を」とお願いしていた。
つまり「性同一性障害の診断書の提出を求めないように」ということだ。

ところが、最近は、要望するまでもなく、すでに病理を前提としない(診断書を求めない)対応になっている。

性別移行を病理とする考え方が過去のものになり、世の中が少しずつでも着実に変わっていることを実感する。

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日本で一番、性別適合手術の執刀数が多いの誰? [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月31日(土)

Twitterで「日本で一番、性別適合手術の執刀数が多かったのは誰だ?」という問いがあった。

これ、かなり難問。

まず、性別適合手術の定義が問題。
トランスマンの内摘(子宮・卵巣摘出手術)や乳房除去手術を含めると話は全然違ってくる。

トランスウーマンの陰茎・睾丸除去・造膣・外陰部女性化形成手術に限定すると、大阪「わだ形成クリニック」の和田耕治院長(1954年?~2007年)が第1候補。
1995年から2007年に亡くなるまで、300例以上と推測される。

岡山大学病院の難波祐三郎先生、ナグモクリニックの山口悟先生、プローブクリニックの丹羽雅紀院長も、まだその数には達していないのではないだろうか。

でも和田先生の執刀数は止まっているので、いずれ、後続の先生たちの執刀数が抜いていくくことになるだろう。

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「withnews」の連載「LGBTのテンプレ考」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

3月31日(土)

朝日新聞系のウェブマガジン「withnews」の連載「LGBTのテンプレ考」が始まりました(担当:朝日新聞東京社会部・原田朱美記者)。

ネット上で実施した「LGBTのイメージに関するアンケート」(回答800人)に基づいたもので、全10回の予定。

第1回(3月29日配信)は「LGBT=おネエ?めんどくさい?都市伝説? イメージを調べてみた」です。
https://withnews.jp/article/f0180329004qq000000000000000W03j10101qq000017064A

第2回(3月30日配信)は「『ゲイ=女装おネエ』じゃない! 世間が知らない二重のテンプレとは」。
とても丁寧な取材で、かつイラストが入り、わかりやすい記事です。

私も、ちょっとだけコメントしています。
https://withnews.jp/article/f0180330003qq000000000000000W03j10101qq000017029A

こちらは「LGBTのテンプレ考」のイラスト解説版「テレビでよく見る「おネエ」はLGBTのどれ?」です。

私が監修しました。
併せてご覧ください。
https://withnews.jp/article/f0180330002qq000000000000000W03j10101qq000017070A


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パラダイムの大転換には理由がある [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月30日(金)

医療というものは、その理念からして「患者に良かれ」と思ってやっている。
まして、現場の医療者は、ほとんどの方が善意の人だ。

でも、医療が患者さんにとっていつも「善いこと」をしてきたかと言えば、そうではない。
医療の名の下に患者の人権を侵害して、苦しめた事例はいくつもある。

たとえば、ハンセン病患者の強制隔離・断種などは、その典型だ。
精神病者への対応にも、無意味な強制収容、「ロボトミー手術」(前頭葉白質切除術)、旧・優生保護法に基づく不妊手術など、問題がいろいろあった。

1950~60年代の電気ショック療法のように、多くの同性愛者を苦しめた「標準的な治療」もあった。
それもこれも「善意」からの治療だった。

「悪意」があったのは、ナチスドイツや日本陸軍731部隊の「人体実験」くらいだろう。
それでも、現場の人は「善意」だったのかもしれない。

つまり、「善意」だったらといって、何でも許されるものではない。
たとえ「善意」であっても、その「治療」に加害性がないか?常に疑っていかなければいけない。
それが、医療倫理の基本だと思う。

性別移行を望むことを精神疾患と考えて「性同一性障害」という診断名をつけて、最終的な治療法として、断種と外性器の形成手術を推奨する(あるいは法律によって誘導する)従来の方式は、医療倫理、さらには人権(トランスジェンダーの身体の完全性・自己決定の自由・人間の尊厳)という観点で、問題があるからこそ、今回のICDの大改訂で、28年ぶりの大きなパラダイム(認識の枠組み)の変化がなされるのだ。
パラダイムを変えるには変える理由があるということ。

なぜ、そうした論理にちゃんと向き合い、理解しようとしないどころか、感情的に踏みにじろうとするのか、私にはまったく理解できない。

GID原理主義の人たちが、私やトランスジェンダリズム派の人たちを逆恨みして、どれだけ攻撃しようが、5月のWHO総会でICD-11が採択されれば、性別移行の脱精神疾患化は達成され、「gender Identity disorder」という病名は、国際的な疾患リストから永遠に消えることになる。

そのことは、今さらいくら騒ごうが、もう変えることはできない。

日本では、厚労省とGID学会の会長が抵抗して、新しい枠組みへの移行が2年くらいは遅れるかもしれない。
でも、それも時間の問題で、日本がWHOや国連人権委員会の加盟国である限り、いずれは新しい枠組みへ移行せざるを得ない。

そして、これは予言だが、次のICD-12で性別移行の脱病理化が達成されるだろう。
それは10~20年後のことで、私も山蘭さんも、(たぶん)この世にはいない。
だから、若い人たち、後は、よろしくということなのだ。


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