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善意で制作された映画であっても・・・ [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月1日(木)

2月4日(日)に愛知県春日井市で上映会が予定されている『バリアフリーかあちゃん』という映画について、あるレインボー系の団体から「上映中止に協力してください」という依頼があった。
バリアフリーかあちゃん.jpg
たしかに、この映画、設定にかなり無理がある。
とくに、井戸が「女人禁制」という設定。
言うまでもなく、前近代において日常の「水汲み」は女性の仕事。
それを禁じる地域を、少なくとも私は知らない。

ただ、「上映中止」となると、「表現の自由」との兼ね合いがあり、難しいと思う。

映画を制作された人たちは、世の中に存在する様々な差別を解消しようという善意であっても、その表現がリアリティや合理性からして妥当であるかは別問題。
さらに映像表現が、差別されがちな当事者性をもつ人々にどう受け取られるかについては、慎重であるべきだ。

そのあたり、この映画制作の過程ではどうだったのだろう?
もっと、当事者の声を聴いていたら、「上映中止」要請のようなトラブルは起きなかったのではないだろうか。


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