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校閲に対応できないと、出版はできない [世相]

12月7日(木)

まともな出版社から本を出した人なら経験することだが、原稿がゲラになった段階(初校と再校の間くらい)で校閲が入る。

校閲者は編集者とは別で、記述の事実関係が正しいか、論理に矛盾がないかをチェックする人、社内に校閲担当の人がいる場合もあるが、外部の専門の校閲者に依頼(外注)する場合も多い。

私のように、著者がいい加減な人だと、校閲者の書き込みや付箋がどっさり付いてきて、その対応に追われることになる。

けっこう厳しいし、校閲にちゃんと対応できなければ本は出版できない。

つまり、優れた校閲者がついてくれれば、本の質(信頼度)はぐっと上がる。

おそらく、出版中止になったKADKAWAのヘイト本、膨大な量の校閲が付いたのだと思う。
不適切な調査方法、典拠が怪しいデータや引用、デマに近い言説、倫理(人権)的に問題がある記述etc、すべて校閲のチェックが付く。

訳書の場合、誤訳以外は、原著者が対応して訂正すればともかく、それをしない場合は、膨大な校閲者註を残した状態で出版するか、出版を中止するかのどちらかになる。

前者はあまりにみっともない。
結局、KADKAWAは後者を選んだということだろう。
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