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「謀殺」は「故殺」より悪質 [事件・事故]

8月16日(水)

現在の刑法では「殺人」は「殺人罪」だけだが、古代刑法の律以来、旧刑法(明治刑法)までは、「殺人」には「故殺」と「謀殺」とがあった。

「謀殺」は、あらかじめ謀って殺害した場合や、毒物を用いて殺害した場合。つまり計画殺人。
「故殺」は、それ以外の場合で、計画性がなく、その場で殺意をもって殺害に至った場合。

当然、「謀殺」の方が「故殺」より犯情は悪く、量刑は重かった。

札幌の首切断殺人事件は、首切断のためのノコギリ、首運搬用のキャリーケース、返り血防止のためのレインコートなどを事前に準備していて、殺害だけでなく遺体損壊までを含めて綿密に計画されていた。

ここまで用意周到な計画殺人は、近年、例がないと思う。

殺害の実行犯は娘だが、引きこもりで社会性に乏しい娘がここまでの準備を考えるとは思えず、精神科医の父親の教唆・関与が大きいと思う。
単なる共犯ではなく、共同正犯として扱うべきだろう。

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