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自分の方法で [お仕事(執筆)]

11月10日(水)

20年ちょっと前、40代後半で社会学を勉強し始めて、気づいたことがある。
日本の社会学者(の多くは)、分析した事象に欧米の理論を当てはているだけなのではないか?
事象の分析から理論を構築する気がそもそもないのではないか?
それって学問なのか?

そういう点(欧米の理論を借りてくる)は、私が若い頃に学んだ歴史学(とりわけマルクス史学)にもあったが、社会学のそれは、もっと様式的だった。

で、これは深入りする価値がある学問ではないと思った。

結局、自分が専門的に身につけた資料分析をベースにした実証史学と、若い頃にいろいろ読み学んだ文化人類学と、子どもの頃からの地図好きがこうじた歴史地理学を、適当に混ぜた奇妙な方法論ができあがった(笑)

「そんなのは学問ではない」と言われれば反論しない。
たしかに既存の学問領域にはそんなものはないから。
でも、どんな奇妙な方法論でも、真実に近づければ、それでいいと思っている。

私の時代、トランスジェンダーには「学界」の席はなかった(現在は違う)。
だから、学界におけるポストは、最初からあきらめるしかなかった。
その結果、ポストを得ることを気にすることなく、自由に研究できたことは、(当時は辛いことが多々あったが)、今では良かったと思っている。

まあ、それ(自由な研究)ができたのは、収入が乏しい私の生活を経済的に支えてくれた人(家猫さん)がいたからなのだけど。


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