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第21回GID学会・研究大会(続き) [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月24日(日)

【FtMの出産】
(一般演題)池袋真(昭和大学医学部産婦人科講座)「男性ホルモン投与中に妊娠出産に至った性同一性障害(FTM)の一例」。

男性ホルモン投与をしているFtMが(望まない)妊娠・出産した事例。
たぶんGID学会では初めての症例報告だと思う。

女児を出産したFtMに、まったく子育ての意思がなく、生まれた赤ちゃんは養育施設(乳児院)へ。
ひどい話だ。

今回の事例、当事者が男性ホルモンを使用しているので妊娠しないと思い込んでいて、妊娠に気づくのが遅れたことは報告にあったが、男性と膣性交をした経緯については報告がなかった。

私はゲイ男性相手のセックスワークを疑って、それを示唆するコメントをしたが、報告者に伝ったかどうか、わからない。

【子宮移植問題】
「異性間(FtM→MtF)子宮移植」への見解。
中塚幹也GID学会理事長 積極推進
難波祐三郎大会長(岡山大学病院ジェンダーセンター教授)「要らざる人から要る人へ」(「いらないから、どうぞ使ってください」)

筒井晴香(東京大学大学院)一般演題「トランスジェンダーと子宮移植をめぐる倫理的問題」
①移植のための摘出手術のリスク
②摘出手術の費用は誰が負担するのか? 
③「特例法」で手術要件がある状況でトランス男性をドナー(提供者)候補とすることの倫理的問題
などを指摘。

偉いさんたちより、若い大学院生さんの方が、ずっとまともに医療倫理を考えている。

ともかく、「要らざる人から要る人へ」などという、簡単、安易な問題ではない。
もっとちゃんと議論すべき問題。

【多目的トイレ】
今回のGID学会では(というか、いつもそうなのだが)、多目的トイレを使用した。

加齢で頻尿傾向なので、2日間で8回くらい使用したと思うが、一度も待たなかったし、私の後、並んでいた人もいなかった。

メイン会場には200人くらいの人がいたわけだが、多目的トイレの利用頻度って、そんなものなのかなぁと思う。

ちなみに、今回は、私が見た限り、車椅子使用の方はいなかったと思う。



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