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3月24日(日)第21回GID(性同一性障害)学会・研究大会(2日目) [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月24日(日)  晴れ  岡山  13.4度  湿度46%(15時)

9時前、第21回(岡山)GID学会・研究大会の会場へ。

2日目午前中の特別企画で登壇した西原さつきさんの第一声「おはようございます」が発せられた直後の会場のあっけにとられたような雰囲気が面白かった。

実は、1日目、声に関するシンポジウムで、女声に聞こえるボイストレーニングや「甲状軟骨形成術の周術期ボイストレーニングの必要性の健闘」などの報告があり、実際の音声「おはようございます」が何例か流されていた。
ところが、その実例のことごとくが、必ずしも良い声には聞こえなかった(高いけど、張りがない、弱弱しい)。

そこにさつきさんの涼やかな声。
一瞬で対比して、「これはすごい! ぜんぜんレベルが違う」と思ったのではないか。
少なくとも、私はそうだった。
21回GID学会.jpg
西原さつきさんのファンだという「埋没」志向の人(この場合は、男性としての過去の生活歴をいっさい明かさず、悟られず、生得的な女性として生活したい人)が質問した。

それに対して、さつきさんが「私にもそういう(「埋没」志向の)時期はあったけど、トランスジェンダーであることを隠さずに生活している今の方が、ずっと精神的に楽だし充実しています」みたいな返しをしたのが、とても素敵だった。
今回のGID学会の白眉だったと思う。

GID学会では、いつも最前列に陣取る重鎮の針間克己先生が、西原さつきさん、しゅんさんの「女子力&営業力(高すぎ)」トークに、いたたまれず、わずか3分で会場から逃げ出したのも、おもしろかった。
それだけGID学会では珍しい企画だった。

13時、総会。
注目された「会名変更問題」。
理事会で「今後、変更案を決める方法、変更のスケジュールを決める」ことを決めたとのこと(平会員なので理事さんからの聞き書き)。
すばらしい前進だ!

第19回(札幌)大会の理事会で議決されながら、理事長の独断で総会での承認が見送くられた、性別の移行にあたって手術を要件化することはトランスジェンダーへの人権侵害であるとするWHOなど国連諸機関の声明を支持する議案が承認された。

2年遅れてしまったけど、これでやっと手術要件撤廃に向けてスタートが切れた。

会名変更が先送りになったので、来年の大会も「GID学会」のまま。
ということで、第22回GID学会・研究大会は、3月20・21日、川崎市産業振興会館(最寄り駅はJR川崎市)で行われます。
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