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お茶の水女子大学へ [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月7日(木)
(続き)

14時40分、ごく一部で「Trans-womanを入れるなんて、けしからん!」ということになっている、お茶の水女子大学へ。
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しばらく来る機会がなかったので(5年ぶり?)、(まだ冬枯れだけど)銀杏並木が懐かしい。
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IGSセミナー、鶴田幸恵さん(千葉大学)「性同一性障害とトランスジェンダーは『水と油』か」を聴講。
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質疑応答の時間がたっぷりあったので、コメント。

「性同一性障害とトランスジェンダーは、概念的には、前者は病理(疾病)概念、後者は非病理概念で、たしかに「水と油」かもしれない。
しかし、性同一性障害を名乗る人の実態は、00年代のように概念に忠実な人は減り、社会的利便性(周囲に説明しやすい、ホルモン投与が受けられる)に重きを置いて便宜的に使っている人が増えている。
私はそうした性同一性障害者の流動化に2008年頃に気づいて、論文「変容する女装文化」(『コスプレする社会』せりか書房、2009年)に書いた。
そうした流動化は2010年代になってさらに進み、LGBTのTとしてトランスジェンダーの社会的認知が広まるにつれて、性同一性障害の診断書を持ちながら、トランスジェンダーを名乗る人も増えている。
一方、00年代に主導的な役割を果たした概念に忠実な性同一性障害者団体は、10年代になると、活動が低下し分裂状態になって、社会的影響力を失いつつある。」

(以下は、言わなかった)
ICD-11が完全施行される2022年初までに、性同一性障害という病名は消えるわけで、はっきり言って、もう「勝負はついている」。
今さら、二項対立的な構造を提示する意味は、薄れたと思う。

17時20分、質疑応答の途中で辞去。
(続く)

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