SSブログ

「現代風俗研究会・東京の会」第20期・新風俗学教室(第3回) [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月12日(土)
(続き)
15時前、明治大学(駿河台)へ。
「現代風俗研究会・東京の会」の例会「第20期・新風俗学教室・第3回」に出席。

報告は、杉浦郁子さん(和光大学)の「1970年代以降の首都圏におけるレズビアン・コミュニティの形成と変容」。

レズビアンの活動団体が発行したミニコミ誌の詳細な分析によって、1970~90年代前半のレズビアン・コミュニティのありようを分析する。

1970年代の「サークル」的な緩やかなグループ化
1980年代におけるフェミニズムと合体した思想性の強いコミュニティ化。
その中で生じた「『タチ』『ネコ』論争(男性的ジェンダーをもつレズビアンへの批判)。
バイセクシュアル排除の議論。
1990年代前半~中頃の「おなべ」「FtM」との分離(「FtM」からしたら独立)。
1990年代後半のインターネットの普及による紙媒体(ミニコミ誌)の衰退と、コミュニティの拡散。

時系列をしっかり踏まえながら、レズビアン・コミュニティの形成から拡散までを明らかにした研究で、さすがはこの分野の第一人者だけのことはあるハイレベルな報告だった。

私にとっての新知見。
1970年代に「サークル的」な活動をつづけた「若草の会」の会報が日本国内の大学&図書館にない(未収集)こと(アメリカの図書館に1点だけあるらしい)。
今後も発見・収集のためのさらなる努力が必要。

1994年に「ジャパン・ウィメンズ・バイ・ネット」という女性バイセクシュアル活動団体があったこと(ニュースレターを発行し、1996年ころまで活動)。
日本ではバイセクシュアルに特化した団体はほとんど知られていなかった。

懇親会は、ワイン

21時半、散会。
疲れがひどく、右足の状態も良くないので、武蔵小杉駅からタクシー。
22時半、帰宅。

お風呂に入って温まる。

就寝、1時半。
足の痛みで、なかなか寝付けず。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。