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レズビアンのトランスウーマン排除の論理は不当 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月20日(木)

1週間ほど前の、あるミニ・フォーラムで、女性の定義を、生まれた時の身体の性や戸籍の性別に求めて、トランスウーマンを排除し、その理由としてトランスウーマンを性犯罪の加害者として見なすレズビアン業界の旧態依然たる姿勢を、批判的でなく容認的に語られたことに、すごく腹が立った。

しかも「新宿二丁目の歴史地理」というテーマと直接関係ないことなのに、最後に言い出した。

反論は、畑野とまとさんに任せようかと思ったのだけど、どうにも腹が立って発言してしまった。
そうしたら、「いついつ大阪のレズビアンバーでそういう事件があった」と反論してきた。

稀にそうした性犯罪者的なトランスウーマンがいたとしても、それを根拠にトランスウーマン全体を虞犯者視して排除するのは、典型的な差別の手法ではないか!

「イスラム教徒が爆弾を仕掛けた。だからイスラム教徒は入国禁止!」というトランプ大統領や、
「中国人の1人が盗みをしたから、中国人は泥棒だ。日本から出ていけ!」というネット右翼の連中と同じ理屈だ。
あるいは、お茶の水女子大のトランスウーマン受け入れ方針に反対した連中と同じ論理。

それがどれだけ差別的で、通用しない論理であるか、女性差別反対、レズビアン差別反対を主張する「活動家」を名乗る人が認識できないって、ほんとうに「馬鹿じゃね」と思った。

百歩譲って、古い業界の慣行はなかなか改まらないにしろ、仮にも「活動家」を名乗る人が、そうした差別的な旧態を容認していいのか?

その発言者が、二丁目の古いレズビアン・バー(トランスウーマンも含む男性の入店禁止)の営業形態に愛着があるのはわかるが、トランスウーマン排除の理由に「性暴力加害性」を持ち出すのが私は許せない。

ジェラードさん曰く、サンフランシスコのコミュニティでは1990年代にすでに解決済み(トランスウーマンは女性、トランスマンは男性)の話とのこと。

日々の学びを怠り、時代についていけなくなった(でも自分は業界の事情通と思いこんで能書き垂れる)「活動家」って害悪だと本気で思った。

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