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同性愛を暴露され自殺…両親が同級生らを提訴 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

8月5日(金)

一橋大学の法科大学院生の男性が、同級生に同性愛者であることをカミングアウトしたところ、Lineを通じてアウティング(暴露)&拡散されて、差別されるのを苦にして自死(転落死)。

遺族が、拡散した知人と、事情を知りながら適切な処置をとらなかった大学を訴える。

弁護士は南和行さん。

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同性愛を暴露され自殺…両親が同級生らを提訴

同性愛者であることを暴露されて自殺したと訴えています。

訴状などによりますと、一橋大学法科大学院の男子学生は去年4月、同級生に対し、自分が同性愛者であることを伝えましたが、この同級生がLINEを通じて複数の同級生に暴露したということです。男子学生はその後、差別を受ける不安などから自殺したとしています。男子学生の両親は、暴露した同級生と、「対応を怠った」として大学に対し、合わせて300万円の損害賠償を求める訴えを起こし、5日に第1回の口頭弁論が開かれました。男子学生の妹は会見で、「同級生の一言で兄を死に至らしめたことは許せない」とのコメントを読み上げました。一橋大学は、「訴訟に関する本学の立場は、法廷の場で明らかにしていきたい」としています。

「テレビ朝日」2016年08月05日 16:48)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000080737.html
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LGBT男性自殺で大学を提訴

いわゆる性的マイノリティー「LGBT」であることを友人たちに知られ、自殺した大学院生の両親が、相談を受けていた大学などに賠償を求める訴えを起こしました。
5日から始まった裁判で、大学側などは訴えを退けるよう求めました。

東京の一橋大学法科大学院の3年生だった男性は、去年4月、男の同級生に好意を打ち明けたところ、無料アプリ「LINE」などを通じて友人たちに言いふらされ、大学の担当者に相談しましたが、4か月後、授業中に自殺を図って亡くなりました。
男性の両親は、自殺を図ったのは大学の不適切な対応が原因で、同級生にも言いふらした責任があるとして、あわせて300万円の賠償を求める訴えを起こしました。
5日から東京地方裁判所で始まった裁判で、大学や同級生側は、訴えを退けるよう求めました。
裁判のあと男性の家族は会見を開き「同級生の理不尽な行動で追い詰められ、大学側もサポートせず放置したことは許せません」と述べました。
両親の弁護士は「同性愛者だと言いふらされると傷ついてしまう社会だということが問題の背景にある。裁判を通じて何かが変わるきっかけになってほしい」と話しました。
一方、一橋大学は「ご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、ご家族の皆さまに謹んで哀悼の意を表します。大学の立場は、裁判で明らかにしていきたい」とコメントしています。

「NHK」ニュース  2016年08月05日 16時37分
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20160805/4602731.html
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「同性愛だと暴露された」転落死した一橋法科大学院生の両親、同級生を提訴

一橋大学構内で2015年8月に起きた男子学生の転落死事故をめぐり、両親が同級生と一橋大を相手に、計300万円の損害賠償を求めて、裁判を起こしている。男子学生は同性愛者で、被告の同級生男性から周囲にアウティング(暴露)され、心身の不調に悩まされていたという。

原告はこの同級生の男性に対し、男子学生に精神的苦痛を与えたとして100万円を、大学側に適切な対応を取らなかった安全配慮義務違反などがあったとして200万円を求めている。提訴は3月25日付。

8月5日に東京地裁であった第1回口頭弁論後、東京・霞が関の司法記者クラブで、原告側代理人の南和行弁護士と吉田昌史弁護士が記者会見を開いた。アウティングによる裁判は珍しいそうで、吉田弁護士は「アウティングは、同性愛者の方が問題という視点で見られがちだが、加害的な行為で、アウティングした側に問題があるという理解を得たい」と語った。

●生前「人生が足元で崩れ落ちたような気がする」
訴状によると、当時男子学生は一橋大ロースクールの3年生。被告の男性とは同じクラスで、毎日のように一緒に食事する仲だった。男子学生は男性に恋愛感情を抱くようになり、2015年4月に告白。男性は、応じることはできないが、友人関係は継続すると伝えたという。

しかし、その2カ月後、男性はロースクールの同級生でつくるLINEのグループで、男子学生が同性愛者であることを暴露した。そこには「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん」と書かれていた。

男子学生はこのメッセージに対し、「たとえそうだとして何かある?笑」「これ憲法同性愛者の人権くるんじゃね笑」と返信している。「笑」とあるが、南弁護士は「頭が真っ白になって、震えながら打ったのではないか」と話す。南弁護士は生前の男子学生からメールで相談を受けている。そこでは、「人生が足元で崩れ落ちたような気がする」と書かれていたという。

暴露された後、男子学生は心身に不調を来たし、心療内科に通うようになった。被告の男性と顔を合わせると緊張や怒り、悲しみで吐き気やパニック発作が起こるなどの症状があったそうだ。

●大学側に安全配慮義務違反はあるか?
男子学生は暴露された後、学内のハラスメント相談室や教授らに自身の体調問題を含め、複数回相談。大学側ともクラス替えや留年など、被告男性と距離を取れないか話し合っていた。

しかし、2015年8月24日、必修の「模擬裁判」に出席するため登校した男子学生は、建物の6階のベランダを乗り越え、転落。搬送先の病院で死亡が確認された。この日の午前中、男子学生は体調を崩し、大学の保健センターで休養していた。

原告側は、大学が男子学生の症状などを知っており、事故を予見できたにもかかわらず、有効な対策を取らなかったと主張している。これに対し、一橋大学は弁護士ドットコムニュース編集部の取材に対し、「本学の立場は公判の場で明らかにしたいと考えております」と回答した。

会見には遺族も出席。妹が「一瞬にして兄の人生を、家族の人生を変えられてしまいました。生前、兄が被告学生を訴えたいと言っていたので、本人の無念を晴らすために提訴しました」などとコメントを読み上げた。

(弁護士ドットコムニュース)2016年08月05日 16時58分
https://www.bengo4.com/internet/n_4974/?via=twitter
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コメント 1

ちこ

同性愛者だということがバレて、というよりは、バラすようなことはしないだろうと信じて告白したのに、その信頼を踏みにじられたことがショックで、死を選んだような気がします。
いずれにせよ痛ましい事件ですね。
by ちこ (2016-08-06 23:05) 

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