４月２日（土）満開の桜、「お花見屋形船」

４月２日（土）　　曇り　　東京　　13.1度　　湿度57％（15時）

10時半、起床。

化粧と身支度。
藤色基調の五種類の江戸小紋が太い縞柄をなす訪問着。
丸に方波見模様の草色の半襟をつけた白地に錆朱の卍崩し（小桜）模様の長襦袢（紫織庵）。
銀色基調の綴れ織の帯を角出しに結ぶ。
帯揚は辛子色（ゑり正）、帯絞は鬱金色。
素地の台に錆朱を基調にしたストライプの鼻緒をすげた右近下駄（浅草花川戸・長谷川）。
赤地に手毬柄の手提げ袋。
黒のカシミアのショール。

14時、家を出る。
昼食は駅前の回転寿司（４皿）。
14時50分、目黒区鷹番の美容院「ヘアー アン ローズ」へ。
女将さんに髪を結ってもらう。

↑　今日の後ろ頭。

東急東横線で渋谷に出て、ＪＲ山手線に乗換る。

↑　満開の桜とハチ公。

17時、品川駅改札口でおゆうちゃんと待ち合わせ。
港南口に出て、品川の船宿「船清」を目指す。

↑　桜は見事に満開。


おっ、ここだ。

私の「船宿」のイメージと違い、近代的なビルだった。



↑　品川の船溜まりには屋形船が並んでいる。

↑　受付の芸者さん。
私たちは着物なので１割引き（2000円返金）。

今夜は、大井海岸の芸者置屋「まつ乃家」さんの「お花見屋形船」に参加。
「まつ乃家」の栄太朗女将がお出迎え。



↑　乗船。
128人乗りの大型屋形船（日本最大）「かぐや姫」。
掘りごたつのように足を下ろせる。

18時過ぎ、出航。
東京湾に出て、レインボーブリッジをくぐり、大川（隅田川）に入り、浅草の桜橋まで遡る３時間コース。

芸者さんたちのあいさつ。
栄太朗女将以下、芸者さん５人、半玉さん２人の豪華バージョン。


お料理。


↑　船盛、築地直送のお刺身。美味。

↑　桜の雰囲気のアスパラカス。

天麩羅は揚げたてが配られる。

↑　海老

↑　穴子

↑　桜海老ご飯
私たち魚食系女子は、大満足。

栄太朗女将が、挨拶に来てくれた。


そうこうしている内に、お船は勝鬨、佃、永代、隅田川、清州、新大橋、両国、蔵前、厩、駒形、吾妻と、いくつもの橋をくぐって大川を遡り、最後に浅草の言問橋を潜って、桜橋の手前に停泊。


川面に屋形船の灯が揺れて金波銀波の隅田川、向島土手の桜はまさに満開、そして空にそびえるスカイツリー、まさに絶景。
日本に生まれて良かった。


↑　浅草側の景色はちょっと寂しい。

屋形船の屋上に出て、撮影会。
まず、おゆうちゃんをを撮る。

本物の芸者さんに「お姐さんはどちらのお座敷に出てらっしゃるのですか？」と尋ねられるのも、仕方ないかなぁ。


明暗の差が大きく、かつ被写体の距離が違いすぎるので、設定がとても難しい。


↑　私はこれがベスト・ショットかな。

おゆうちゃんとツーショット。


芸者さんたちも上がってきたので、いっしょに撮影。



現在日本唯一の女形芸者・栄太朗女将と。

このツーショットが撮りたかった。

半玉のちかちゃんと。

この子、華がある。ちゃんと修業すれば、きっと良い芸者さんになるだろう。


↑　「社長、高くつきそうな遊び、してますね」

↑　ナンパされてる。

帰路は、芸者さんの踊りと、お座敷遊び。



↑　「さくら、さくら」

お座敷遊びの「手遊び」。

↑　席が隣だった新内の師匠と。

そして、お座敷遊びの定番「金毘羅舟々」。


半玉さん（ちかちゃん）の後姿。

髪形、襟足化粧、帯に注目。
お江戸の半玉さんの帯は「後見結び」。

21時過ぎ、品川に帰着して、お開き。

ほんとうに楽しい３時間の舟遊びだった。

おゆうちゃんとそぞろ歩きしながら、品川駅に向かう。

↑　桜にスリスリ。


↑　陀枳尼真天を祀る豊川稲荷堂（北品川）の桜

↑　品川駅港南口の桜



それにしても「花見舟」と言っても、日程が決まるのはたぶん年初のことで、ドンピシャ満開に当たるなんて、ほんとうに運が良かった。
まさに「今生の思い出」。

コメント 9

とても素敵です。
お二人ともお綺麗ですね！
楽しまれたようで良かったです。
by kossy (2016-04-03 23:29) 

うわ〜〜！最高に綺麗！！！満開の桜といい、お姉さん方といいすばらしい。桜というと思い出す父の死んだ日。病院をでると、街路樹の桜が満開だった。まさに満開の桜に見送られて旅立ったのでした。
あ〜あれから20年。ところで、順子さんの髪型が素敵。よく似合っています。いつもと違うから何となく顔も違って見えるような……。
化粧も変えた？
おゆうちゃんも相変わらずお綺麗です。着物も素敵。
by マミー (2016-04-04 13:06) 

そうだったにょですか・・・。この出費の為に
お宝を無の車でせっせと運んでいたにょですにゃ。

まだまだ、あちこち桜を楽しめそうですにゃ。
懐かしい高遠城へは参られるにょでせうか。

by 真樹猫ちゃん (2016-04-04 20:16) 

和服の店、えり正は、本店が京都四条河原町なんです。
by さとしpapa (2016-04-05 08:41) 

kossy さん、いらっしゃいま～せ。

はい、ほんとうに素敵な景色で、最高のお花見でした。
by 三橋順子 (2016-04-05 22:12) 

マミーさん、いらっしゃいま～せ。
いつも、ありがとうございます。

桜にはなぜか亡き人を思い出させるものがありますね。

髪形は、いつもの美容院で夜会巻にセットしてもらいました。
化粧はいつもと同じです。光の加減かな。
by 三橋順子 (2016-04-05 22:15) 

真樹大姉さま、いらっしゃいま～せ。

東京湾で、ベレー帽の旗印を掲げた怪しい屋形船が近寄ってきたので、ミニ魚雷１本お見舞いしたところ、轟沈してしまいました。
もしや、あのお舟に大姉様が乗っていらしたとか？
by 三橋順子 (2016-04-05 22:19) 

さとしpapaさん、いらっしゃいま～せ。

はい、寺町四条上ルの「ゑり正」さんです。
以前（10年前）、京都に行くたびに寄ってました。
最近、行ってないな・・・、また寄ろう。
by 三橋順子 (2016-04-05 22:23) 

何やら最近の大川には、南無八幡大菩薩という怪しい旗を付けた怪船やら、火盗の提灯を掲げた船やら色々な船が出没しているようですにゃ。式神を動員しているにょでせうか。
by 真樹猫ちゃん (2016-04-12 20:07)