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関東地方で大火球観測 [天文・気象・生物]

1月21日(月)
20日午前2時41分頃、関東地方で大火球が観測された。

火球(かきゅう、fireball)とは、一般に-3~-4等級(金星並み)よりも明るい流星のこと。
時には満月並み(-13等)やそれ以上の大火球もある。
宇宙空間から地球大気中に高速度で突入してきた物質が、大気との摩擦で蒸発、発光する流星現象の大きなもの(早い話、火球=大流星)。
火球もほとんどは地上に到達することなく大気中で燃え尽きるが、稀に地上まで燃え尽きることなく落下することもある。
それが隕石。
流星現象はだいたい地上100km以下数10kmで起こるので、数10km離れた2箇所で観測・撮影されていたら、三角測量の原理で対地軌道計算ができる。
今回の大火球は埼玉県秩父市の東側上空100kmで光り始め、茨城県水戸市東の海岸線上空30km付近で消滅したらしい。
仮に燃え尽きずに隕石が地上に到達したとしても、落下地点は鹿島灘なので回収は不可能。

ちなみにコメントしている下田力さんは、昔(1970~80年代)の仲間(日本流星研究会)。
お元気で何より。

(追記1)車載カメラで撮影された動画。これもすごい!
http://www.youtube.com/watch?v=rbPuRRakE-s
(追記2)長野県入笠山のSkypot(全天カメラ)の画像
長野県からだと東南東の地平線に落下していった様子がわかる。
http://fireballman.blog109.fc2.com/blog-entry-170.html
日本火球ネットワーク「火球日記」より
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関東上空に隕石? 大きな音と光、目撃情報相次ぐ
t_TKY201301200159.jpg
埼玉県ときがわ町の堂平天文台付近で撮影された火球=20日午前2時41分、後藤史明さん撮影(16.8秒露光)

【杉本崇】関東地方の広い範囲で20日未明、大きな音とともに明るい流れ星(火球)を見たという目撃情報や画像、動画がネットに投稿されている。隕石(いんせき)である可能性がある。

埼玉県ときがわ町では午前2時40分すぎ、会社員後藤史明さん(28)が堂平天文台付近で天体撮影をしていて、たまたまとらえた。光は薄い緑から青白い光に変わって一気に強まったあと、赤っぽくなって茨城県方面に落ちていったという。車載カメラで撮影されたらしい投稿動画(http://goo.gl/SnZm0)は、20万回以上再生された。

アマチュア天文家らで作る「日本火球ネットワーク」にも15件以上の目撃情報が寄せられた。メンバーの下田力さん(55)によると、軌道計算の結果、隕石らしきものは高度30キロ付近で消えたという。下田さんは「燃え尽きたかもしれないが、海に落ちた可能性もある」と話す。


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