松井秀喜選手、お疲れさまでした [スポーツ]
12月28日(金)
松井秀喜選手が引退を発表した。
長い間、お疲れさまでした。
日米通算 20年2504試合 9014打数 2643安打 507本塁打 1649打点 打率 .293
安打数は歴代5位(イチロー、張本、野村、王の次)、本塁打数は歴代7位(王、野村、門田、山本、清原、落合の次)、打点は歴代5位(王、野村、門田、張本の次)。
日本球界で、首位打者1回(2001年)、本塁打王3回(1998年、2000年、2002年)、打点王3回(1998年、2000年、2002年)MVP3回(1996年、2000年、2002年)
メジャーリーグで、ワールドシリーズMVP1回(2009年)
長嶋、王、原に続く読売ジャイアンツ生え抜きの不動の4番打者(2000~2002年全試合4番)。
プロ野球選手が少年たちの輝けるスターであった時代の雰囲気を持つ最後の選手だったように思う。
私も松井がアメリカに行ってしまった頃から野球中継を見なくなった。
また、超個性的なバッテイングのイチローを別にすれば、オーソドックスなバッテングでメジャーリーグで通用したほとんど唯一の日本人バッターだった。
同時に、日本人バッターの限界を示したとも言える。
それは、日本(N)とメジャーリーグ(M)での成績を比べると一目瞭然だ。
N10年 1268試合 4572打数 1390安打 332本塁打 889打点 打率 .304
M10年 1236試合 4442打数 1253安打 175本塁打 760打点 打率 .282
同じ10年在籍で試合数・打数も大差ないので比較がしやすい。
安打は1割ほど減り、打率も2分ほど下がったが、まあそれほど大きな差はない。
なにより大きく減ったのは本塁打だ。
52.7%、つまりほぼ半減してしまった。
その割に打点はそれほど減っていない(85.5%)
上には掲げなかったがほとんどの数値が悪くなっている中で、唯一増えているのは二塁打である(245→249)。
つまり、日本では希有のホームラン・バッターである松井でさえ、メジャーリーグに行くと、長距離ヒッターではなく、中距離ヒッターになってしまうということだ。
松井は、2002年のシーズン日本で50本塁打(140試合)を記録して渡米した。
打者として全盛期だった。
それでも、メジャーでは2004年の31本塁打(162試合)がやっとだった。
松井ですらこの結果である。
日本人打者でメジャーで長距離ヒッターとして通用する選手は、おそらく今後も出ないだろう。
今後は、メジャーでの経験を日本球界に生かすべく、ぜひ指導者としての道を歩んでほしい。
ただ、監督としては、人間性が良すぎるのが気にかかる。
でも、大丈夫、ジャイアンツの監督は原さんでも務まるのだから。
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松井秀喜が引退会見「結果出ない、命がけでも」
【ニューヨーク=西村海】プロ野球の読売巨人軍、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、日米通算507本塁打を放った松井秀喜選手(38)が27日、ニューヨーク市内で記者会見を開き、「(日米で)20年間に及んだプロ野球人生に区切りをつけたい」と話し、現役引退を正式に表明した。
日本の複数の球団が獲得の意向を示す中、「結果が出なくなった」と、引退を選んだ。今後については未定という。
日米合計約80人の報道陣が詰めかける中、会場に姿を現した松井選手は報道陣に向かって一礼すると、「応援してくださったファンの皆様、報道関係の皆様に感謝の気持ちを伝えたい」と切り出した。終始目を潤ませながらも、穏やかな表情ではっきりと語り続けた。
今年7月にタンパベイ・レイズから戦力外通告を受けた後もニューヨークでトレーニングを続けてきた松井選手が、引退を決断したのは「ごく最近になってから」という。理由については「(レイズで)たくさんプレーする機会を頂き、クリーンアップで出させていただいたにもかかわらず、結果が振るわなかった。そのことが一番の要因」と口にし、「命がけでプレーして力を発揮する気持ちで10年間やってきたが、結果が出なくなったということで命がけのプレーも一つの終わりを迎えたと思う」と語った。
また、渡米するまで10年間所属した巨人時代を振り返り、「長嶋監督(現・終身名誉監督)と2人で素振りをした時間が一番印象に残っているかもしれない」と語った。さらに大リーグ時代を含めた20年間について、「巨人は古里のようなチーム。ヤンキースはあこがれのチームとして見ながら飛び込んだ。2チームにはやはり特別な思いがある」と話し、感慨深げだった。
『読売新聞』2012年12月28日12時14分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/news/20121228-OYT1T00192.htm
松井秀喜選手が引退を発表した。
長い間、お疲れさまでした。
日米通算 20年2504試合 9014打数 2643安打 507本塁打 1649打点 打率 .293
安打数は歴代5位(イチロー、張本、野村、王の次)、本塁打数は歴代7位(王、野村、門田、山本、清原、落合の次)、打点は歴代5位(王、野村、門田、張本の次)。
日本球界で、首位打者1回(2001年)、本塁打王3回(1998年、2000年、2002年)、打点王3回(1998年、2000年、2002年)MVP3回(1996年、2000年、2002年)
メジャーリーグで、ワールドシリーズMVP1回(2009年)
長嶋、王、原に続く読売ジャイアンツ生え抜きの不動の4番打者(2000~2002年全試合4番)。
プロ野球選手が少年たちの輝けるスターであった時代の雰囲気を持つ最後の選手だったように思う。
私も松井がアメリカに行ってしまった頃から野球中継を見なくなった。
また、超個性的なバッテイングのイチローを別にすれば、オーソドックスなバッテングでメジャーリーグで通用したほとんど唯一の日本人バッターだった。
同時に、日本人バッターの限界を示したとも言える。
それは、日本(N)とメジャーリーグ(M)での成績を比べると一目瞭然だ。
N10年 1268試合 4572打数 1390安打 332本塁打 889打点 打率 .304
M10年 1236試合 4442打数 1253安打 175本塁打 760打点 打率 .282
同じ10年在籍で試合数・打数も大差ないので比較がしやすい。
安打は1割ほど減り、打率も2分ほど下がったが、まあそれほど大きな差はない。
なにより大きく減ったのは本塁打だ。
52.7%、つまりほぼ半減してしまった。
その割に打点はそれほど減っていない(85.5%)
上には掲げなかったがほとんどの数値が悪くなっている中で、唯一増えているのは二塁打である(245→249)。
つまり、日本では希有のホームラン・バッターである松井でさえ、メジャーリーグに行くと、長距離ヒッターではなく、中距離ヒッターになってしまうということだ。
松井は、2002年のシーズン日本で50本塁打(140試合)を記録して渡米した。
打者として全盛期だった。
それでも、メジャーでは2004年の31本塁打(162試合)がやっとだった。
松井ですらこの結果である。
日本人打者でメジャーで長距離ヒッターとして通用する選手は、おそらく今後も出ないだろう。
今後は、メジャーでの経験を日本球界に生かすべく、ぜひ指導者としての道を歩んでほしい。
ただ、監督としては、人間性が良すぎるのが気にかかる。
でも、大丈夫、ジャイアンツの監督は原さんでも務まるのだから。
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松井秀喜が引退会見「結果出ない、命がけでも」
【ニューヨーク=西村海】プロ野球の読売巨人軍、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、日米通算507本塁打を放った松井秀喜選手(38)が27日、ニューヨーク市内で記者会見を開き、「(日米で)20年間に及んだプロ野球人生に区切りをつけたい」と話し、現役引退を正式に表明した。
日本の複数の球団が獲得の意向を示す中、「結果が出なくなった」と、引退を選んだ。今後については未定という。
日米合計約80人の報道陣が詰めかける中、会場に姿を現した松井選手は報道陣に向かって一礼すると、「応援してくださったファンの皆様、報道関係の皆様に感謝の気持ちを伝えたい」と切り出した。終始目を潤ませながらも、穏やかな表情ではっきりと語り続けた。
今年7月にタンパベイ・レイズから戦力外通告を受けた後もニューヨークでトレーニングを続けてきた松井選手が、引退を決断したのは「ごく最近になってから」という。理由については「(レイズで)たくさんプレーする機会を頂き、クリーンアップで出させていただいたにもかかわらず、結果が振るわなかった。そのことが一番の要因」と口にし、「命がけでプレーして力を発揮する気持ちで10年間やってきたが、結果が出なくなったということで命がけのプレーも一つの終わりを迎えたと思う」と語った。
また、渡米するまで10年間所属した巨人時代を振り返り、「長嶋監督(現・終身名誉監督)と2人で素振りをした時間が一番印象に残っているかもしれない」と語った。さらに大リーグ時代を含めた20年間について、「巨人は古里のようなチーム。ヤンキースはあこがれのチームとして見ながら飛び込んだ。2チームにはやはり特別な思いがある」と話し、感慨深げだった。
『読売新聞』2012年12月28日12時14分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/news/20121228-OYT1T00192.htm
2012-12-29 01:56
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