SSブログ

なぜ、こんなひどい社会に逆戻りしてしまったのか? [世相]

10月19日(月)

昨日(18日)の『朝日新聞』の1面記事。「「ご飯ない」検索してみた 19歳母、手元に2万円だけ」。

日本は、戦後の経済混乱が収まった1950年代後半以降(つまり、私が生まれた頃から)、飢えて死ぬ人がいなくなるよう、明日の食べるものに事欠くような絶対的貧困をなくすように、ざまざまな政策と社会的努力が重ねられ、一応、それを達成したはずだ。

いったい、どうして、母子が「ご飯ない」と検索するような、ひどい社会に逆戻りしてしまったのだろう。

なぜ、必要な人に生活保護が届かないのか?

------------------------------------------
共生のSDGs コロナの先の2030(第5回)
「ご飯ない」検索してみた 19歳母、手元に2万円だけ

大阪府内の住宅密集地の一角で、母親になったばかりの19歳の女性が一人で赤ちゃんを育てている。1LDKのアパートの一室。つかまり立ちができるようになった子どもの成長はうれしいが、新型コロナウイルスの影響で勤め先の業績が悪化し、育児休暇から職場に戻れる見通しが立たなくなった。「復帰は無理」と伝えられたという。

男の子を出産したのは今年3月。新型コロナが日本で猛威を振るい始めたころだ。頼れる身内はおらず、子どもの父親にあたる男性は、妊娠を知ると女性のもとを去った。貯金から出産や引っ越しの費用を支払うと、手元に残ったのは2万円。育休中で収入が減り、子育ての出費や家賃で家計が回らなくなった。

コロナ禍で世の中がざわつくなか、生後間もない赤ちゃんとふたりきり。「高くて紙おむつも買われへんかった」と振り返る。毎日の食事のおかずは具のないみそ汁。妊娠して57キロあった体重は、40キロにまで落ちた。《ひとり親 ご飯ない》。スマホで検索して支援団体を探した。(後略)
(中塚久美子)

『朝日新聞』2020年10月17日 20時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNBF61JQN9SPIHB037.html?fbclid=IwAR1i8G7IpHmWVnyiZZ1cY2Qfrd9UOJe_87c-2M8naL7dGg3RwSoouekzQ14
暗澹たる気持ちになる。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。