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同性間の性行為禁じる法律は違憲無効、インド最高裁 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月11日(火)

インドがイギリスの植民地だった1861年に、イギリスの「ソドミー法」が導入された、同性間の性行為を禁じる法律(インド刑法第377条、違反者は禁固10年)は、イギリスでは「ソドミー法」が廃止されたにもかかわらず、インドでは残ってしまった。
(インドだけでなく、他のイギリス植民地だった国で同様の事例がある)

インドの同性愛者やトランスジェンダーのコミュニティーは、長年にわたって、この法律の撤廃を求めてきたが、司法判断が揺れていた。

2009年、デリー高等裁判所は「同意に基づく成人の同性間の性的行為を非合法とすることは差別であり、憲法が明示する平等・プライバシー・尊厳を侵害する」という判断を下した。

ところが、2013年12月、インド最高裁は「自然の摂理に反する性的行為」を犯罪とする刑法第377条は、憲法上有効で(合憲)あるとの判断を出し、同性愛は再び犯罪化されてしまった。

それが、今回、最高裁長官が判決文で「性交渉を犯罪化することは不条理で、横暴で、明らかに違憲だ」と述べて、違憲(法律として無効)となった。

しかし、インド社会には同性間の性行為に強く反対する宗教指導者らに影響された保守層は多く、今回の最高裁判決がまた覆る可能性もなくはない。

インドは世界最大のサード・ジェンダー集団「ヒジュラ」がいる国。
ヒジュラと男性との性行為は、社会の中で、伝統的に許容されてきた。
そうした状況もあって、話は単純ではない。

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同性間の性行為禁じる法律は違憲無効、インド最高裁が画期的判断

【9月6日 AFP】(更新)インドの最高裁判所は6日、同性間の性交渉を違法と定めた刑法第377条について、違憲無効とする画期的な判断を下した。英植民地時代の1861年に制定されたこの法律をめぐっては、長年にわたり法廷闘争が続いていた。

ディパック・ミスラ(Dipak Misra)最高裁判所長官は、「この法律はLGBT(性的少数者)のコミュニティーへの嫌がらせの手段となってきた」と指摘した。

インド刑法第377条では、「自然の秩序に反した性交」を禁じている。活動家らは1990年代からこの条文の廃止を求めて法廷闘争を繰り広げてきた。今回の最高裁判断を受け、インド全土のLGBTコミュニティーは祝賀ムードに包まれている。

「言葉では言い表せない!」と、虹色のスカーフを巻いた大学生は叫んだ。「ここまで来るのに長い時間がかかったけれど、ようやく私は自由だ、皆と同じ権利があるんだと言える」

保守的なインドでは同性間の性交渉がタブー視されてきた。特に地方部では、同性愛を嫌悪する風潮が根強く残っている。
「AFP」2018年9月6日 16:28 発信地:ニューデリー/インド
http://www.afpbb.com/articles/-/3188679

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