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北朝鮮の核爆発は水爆ではない? [軍事]

1月6日(水)

北朝鮮が「水爆実験に成功!」と報じたが、気象庁が観測した人工地震の規模(M5.0程度)も、震動の波形も、前回(2013年2月12日)の原子爆弾実験とほとんど同じ。
規模的に、水素爆弾であるかは、おおいに疑わしい。

原爆がウランやプルトニウムの核分裂反応を利用した兵器であるのに対し、水爆は原爆の爆発力によって作り出された放射線・超高温・超高圧を使って重水素の核融合反応を起こし、そのエネルギーを利用する兵器。

原爆と水爆では放出されるエネルギーが桁違いだし、原理的にも正反対で、構造的にもかなり違う。
原爆の技術を単に延長しただけでは水爆は作れない。

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地震の特徴「前回と酷似」 核実験監視機関が指摘

核実験を監視するため国際的な観測網を持つ包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会(本部・ウィーン)は6日、北朝鮮の核実験によるとみられる地震の規模についてマグニチュード(M)4・9を観測したと明らかにした。

ランディー・ベルCTBTOデータセンター長によると場所は2013年2月の前回の実験時とほぼ同じで、「継続時間や周波数などの(地震としての)特徴も前回と非常に似ている」と語った。

CTBTO準備委員会は北朝鮮による前回の実験時、55日後に環境に放出された放射性物質を検出。今後、放射性物質が観測される可能性について、ベル氏は「どのような形で放出されるかによる。長い場合は数カ月かかることもありえる」と述べた。(ウィーン=喜田尚)

『朝日新聞』 2016年1月6日23時13分
http://www.asahi.com/articles/ASJ166X01J16UHBI040.html?iref=comtop_6_03
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コメント 2

Brian

6日放送の民放ニュースで街角インタビュー(東京・兜町)の画面がありましたが、「派手な宣伝大好きな青年指導者の最後」とナデ切りにしていた男性がいました。
人件費や時給支払いなどの概念がない…、言い代えれば「人命の安い国だから出来る事」と。
『水爆開発』は資金力・人材・実験など莫大な手間暇がかかるから、今回は新規に作るより、《在庫》で実験したのではないか?
まあ、在庫でも新規でも青年指導者さんが「危ない玩具」を計画的に量産する形にしたなら、さらにヤバい話になるが。




by Brian (2016-01-07 14:37) 

三橋順子

Brianさん、いらっしゃいま~せ。

「在庫」ですか?
他国から水爆を買ったという意味ですか?
それとも、「在庫」の原爆を爆発させたという意味ですか?

後者なら、あり得ると思います。

by 三橋順子 (2016-01-10 00:22) 

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