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登戸の「旅館 新雪」 [性社会史研究(連れ込み旅館)]

9月9日(水)
大雨の中、所用で登戸に行ったので、1950年代後半から存在が確認できる連れ込み旅館「新雪」を撮影してきた。
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↑ 看板。

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↑ 『内外タイムス』1957年6月27日号(『新雪』の広告のたぶん初見) 
「初夏はボート 鮎釣りが招く ロマンチックな 多摩川畔」
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↑ 『内外タイムス』1957年7月13日号
「夏はロマンスの多摩川へ 粋でモダンな皆様の 新築旅館 新雪」
登戸(新雪・19570823).jpg
↑ 『内外タイムス』1957年8月23日号 
キャッチコピーは「多摩川の涼風が誘う」で、風情ある多摩川の景色が描かれている。
でも、富士山はこの方向ではないと思う。

駅名が「登戸多摩川駅」だったのは1955年(昭和30)4月~1958年(昭和33)3月の間。

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↑ 全景。左の道路の突き当りが多摩川の堤防。

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↑ 正面入口。和風な造りと、右手のハローウィン風の飾りが微妙にすれているのがご愛敬。

IMG_2730.JPG
↑ 料金。比較的安い。

1950年代に数多く建てられた「連れ込み旅館」で、同じ場所・同じ屋号で、現在でも営業を続けている旅館は極めて少ない。
「新雪」は、60年も営業を続けているわけで、建物は建て替えられているものの、超老舗と言える。
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コメント 6

丁子屋銀蔵

おはようございます。
 連れ込みというと 鶯谷万上旅館が頭に浮かんじゃいます。上野発の夜行列車世代なもので。 
 ところで浅草寺うら 花やしき裏の 裏通りに散在する旅館も連れ込みなんでしょうか? 20年ほど前使ったことがあり、現在も営業中の外観をたもっています。
 利用した時 衝撃を受けたのは バストイレ洗面台が共有。まるで、ちょんのま! 赤線が存在していたころの昭和時代劇な気分を味わえました。
 いったい いつころの連れ込みなのか謎でした。
 おそらく 安女郎屋のなれの果てと推測しているのですが、現在も体面を維持できる稼ぎがあるんですかねぇ。で、どんな稼ぎをしているんでしょうか。
by 丁子屋銀蔵 (2015-09-12 07:46) 

三橋順子

丁子屋銀蔵さん、いらっしゃいま~せ。
鶯谷の「万上旅館」は1950年代からだと思います(1963年の地図にはもうある)。
いつか入ってみたいと思うのですが、なかなか・・・。

浅草の花屋敷裏にある怪しい旅館は、「連れ込み」として建てられたのではなく、安い商人宿が零落して、そういう目的に使われるようになったのではないでしょうか。


by 三橋順子 (2015-09-12 18:20) 

マー坊

 こんにちは。

 写真を見ながら、「そうそう、ここ(*゚▽゚*)」と微笑んでしまいました。


 先月、利用させて頂きましたが、トイレと風呂は別で、洋室風(ベッドとマッサージ機)と和室(敷布団と茶菓子付き)がありました。

 廊下はお香の香りがしてて、廊下も広く、居心地は良かったです。
by マー坊 (2015-09-17 15:02) 

三橋順子

マー坊さん、いらっしゃいま~せ。

貴重な見聞、ありがとうございます。
実は、そっと様子をうかがったのですが、お掃除などは行き届いていて、古風ではあっても寂れた感じはなかったです。
by 三橋順子 (2015-09-18 21:45) 

MAV

ご利用したある方に教えて頂きたいのですが、お風呂はどんな感じだったでしょうか?
by MAV (2016-04-30 06:19) 

三橋順子

MAVさん、いらっしゃいま~せ。

私も知りたいです。
ちゃんと取材しなくちゃですね。
by 三橋順子 (2016-04-30 13:52) 

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