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トランスジェンダーの説明で「心と体の性が一致しない」というのは違う! [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月9日(土)

私、トランスジェンダーの説明で「心と体の性が一致しない」というのは違う!と言っているのに、どうしてこういう記事になるのか。

自分の説明と違う定義を一方的にされる苦痛を『毎日新聞』は考えたことがあるのか?
講演の内容の要約紹介も、ピントがずれているし、困ったものだ。

トランスジェンダーの説明問題では『毎日新聞』の別の記者とも話し合ったが 社の見解とかで埒があかなかった。
こういうことが続くなら、『毎日新聞』については、取材協力を考え直さないといけない。

私が、トランスジェンダーを「心と体の性が一致しない」と説明するのは「違う!」と言っているのは、個人の見解ではなく学術的・国際的な定義を踏まえてのこと。

トランスジェンダーの説明は、国際的な定義に則せば、「出生時に割り当てられた性別(assigned sex)と異なる性別表現(gender expression)で生きている人」が妥当だと思う。
ジェンダーを越境(Transgender)する理由は問わない。

あるいは、「ジェンダーをトランス(越境)している実態があり、かつトランスジェンダーだと自認している人」という説明もできる。

ジェンダーを越境する理由を問いたがる人は、ゲイやレズビアンがなぜ同性を好きになるのかを問うのだろうか?
なぜ、トランスジェンダだけが理由を問われるのか。おかしいと思わないのだろう

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筑波大  LGBT対応学ぶ研修会 学生など80人参加 「望む性、尊重すべきだ」 /茨城 .

筑波大は6日、性的少数者(LGBTなど)への対応を学ぶ研修会を開いた。同大の教職員や学生ら約80人が参加し、当事者が差別を受けずに安心して学べる環境について話し合った。

明治大文学部非常勤講師で、自らも心と体の性が一致しないトランスジェンダーの三橋順子さん(63)が講演。三橋さんは「ジェンダーは個人の自由。性的少数者の人数に関係なく差別してはいけない。望む性別で扱われるよう尊重すべきだ」と呼びかけた。

また、当事者に同意のない暴露を「ハラスメント(嫌がらせ)」と明記した同大の対応指針について、三橋さんは「筑波大の指針が全国で標準化され、性的少数者が修学を継続できる形を作っていってほしい」と高く評価した。そのうえで「LGBTという四つのカテゴリーから漏れる当事者もいる。大学は学生などから丁寧に聞き取り、柔軟に対応してほしい」と要望した。

東京都から来た団体職員の男性(56)は「多様性を理解しようとせず、決めつけてしまうのがいけないことだと改めて感じた」と話した。【加藤栄】
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『毎日新聞』2018年6月8日 地方版
https://mainichi.jp/articles/20180608/ddl/k08/100/236000c



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ねこっち

こんにちは。トランスジェンダー問題に関心を持ち始めたときから「身体は男(または女)だけれど、心は女(または男)」という当事者の多くの方が言う決まり文句に疑問を持っていました。
なので身体を心に合わせる、という結論にも。
今回三橋さんがはっきりこの言葉を否定されたので、「わあっ!」と思いました。
「出生時に割り当てられた性別と異なる性別表現で生きている人」・・・すっきり、納得です。
戸籍変更の件では、まだ疑問の渦中にいるわたしですが、フランスのパックス婚(同性婚という言葉が何かイヤなのです)のようなものが浸透すれば、戸籍変更の必要も無くなるのでは、と漠然と思っていますが。
by ねこっち (2018-06-12 02:48) 

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