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sex reassignment surgery と sterilization surgeries [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月3日(日)

「sex reassignment surgery」を日本語に直訳すれば「性別再指定手術」。
実際、1990年代後半にはその訳語が使われていた。
それがなぜ「性別適合手術」という誤訳に近い(reassignmentのどこにも「適合させる」という意味はない)訳語になったかと言えば、「gender identityが絶対的に正しくて性器の形をそれに適合させる手術」という性同一性障害者の主張を受け入れた(私的に言えば、おもねった)「政治的な思惑」(針間克己先生談)があったから。

一方、欧米の人権思想・国際人権法の文脈では、日本で言う「性別適合手術」も「sterilization surgeries」(断種手術・不妊手術)のひとつになる。
まして「性別適合手術」が性別変更の要件になっている場合は「involuntary」(非自発的な→暗黙の強制に近いニュアンス)と見なされる。

そこらへんの彼我の感覚差、とてつもなく大きい。
私ですら、時に戸惑うくらいに。
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